「恋は雨上がりのように」のアニメ6話沙雨(さう)についての感想や原作との比較、違いなどについてまとめて行きたいと思います。
原作を読んでなくアニメだけを楽しみにしている人も沢山いらっしゃると思うので、可能な限り原作のネタバレをしないように気をつけたいと思います。
とは言えこのサイトは原作のネタバレ記事が主体になっているので、未読の方は他のページを極力見ないことをオススメします。
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アニメ6話(沙雨)概要
(前回の回想シーン)
あきらはふすまの隙間から近藤の書斎の様子を発見した。
勇斗に聞くとじゅーぶんがく(純文学)が好きだと。
(横浜の書店)
あきらは純文学の書籍コーナーに立っていた。
そこにはるかが。
あきらを発見するも声を掛けない。
弟の翔太が促す。最近あきらの話ししないよねと言う翔太。
そうこうしていると、あきらのところにユイがやってきた。
どうやら二人で来ていたらしい。
ユイはトイレから戻ってきたのだ。
お茶でもしに行こうとあきらとユイは歩き出す。
はるかは気まずそうな表情でその場を後にする。
~OP~ CHiCO with HoneyWorks ”ノスタルジックレインフォール”
(横浜市立桜富士中学校)
中学生のあきらとはるかが話している。
はるかが新杉田に引っ越すことになった。
離れてしまうと今年の大会は別々になってしまう。
でも志望校は風見沢だよね、と高校での再開を誓い合う。
「しばらく離れちゃうけど、また一緒になれるよね!」
はるかは部屋であきらと写っている写真を見ていた。
夏休みの高校。
教室で、あきらは現国の補習を受けている。
ガランとした校舎の中。チャイムが鳴った。
補習が終わり帰ろうとするあきら。
陸上部の連中が話しているのに気付き思わず柱に隠れてしまう。
バス停に行くと、ちょうどバスが出てしまったようだ。
次のバスまでは時間がある。
あきらはバス通りではない、一つ先の京急富岡駅に向けて歩き出した。
8月1日午後12時過ぎ。
強烈な日差しが照りつける。
ミンミンゼミの鳴き声。
横山商店の前で、アイスに目がいき立ち止まるがまた歩き出した。
さすがのあきらも汗だくでヘバッている。
富岡駅に付くとホームの自販機で飲み物を買った。
飲んで一息つくと、爽やかな風が吹き抜けて行く。
その時、メッセが着信する。
ユイからだ。
店長が滑った写真が送られてきた。
3番線に品川行が入ってくる。
ガーデンで接客をするあきら。街は暗くなりすっかり夜になっていった。
(8月3日朝8時)
あきらは能見台駅のバス停でバスを待っている。
そこに小学生の女の子が二人やってきた。
ひとりの女の子がカバンに付けていたムキ彦のキーホルダーの話しになった。
ムキ彦を持ってると好きな人と仲良くなれると。
小学生の話を聞き入るあきら。
駅構内のガチャガチャで取れることを知ると、まるみーキーホルダーのガチャガチャをやり始めていた。
しかし何度回してもシークレットキャラのムキ彦は出てこない。
その様子を発見したはるか。
声を掛けようか迷うが、思い切って声を掛けた。
結局あきらはガチャガチャはコンプできず、カバンの中には何十個ものキーホルダーが。
バスに乗って高校に向かう二人。
ダブったキーホルダーをはるかにあげる。
はるかはあきらに話しかけようとするが、バスのブザーが鳴りタイミングを逃してしまう。
高校に着いた二人はそれぞれ別れて行った。
夕方になり、遠くでは雨雲が発達している。
夕立のようだ。
グラウンドでははるかが最後の一本を走る。
駆け出して風の音を感じるはるか。
幼い頃の様子を思い出す。
(回想シーン)
はるかはあきらの後ろを追いかけて走っていた。
待ってと言ってもなかなかあきらは止まらない。
翔太も後ろから追いかけてきている。
何でいつもどんどん走って行っちゃうの?と尋ねるはるか。
「だって。気持ちいいんだもん」
「走ってると、耳が風の音でいっぱいになって、空にとけてるみたいになる」
ニコッと笑うあきらに、はるかはドキッとした。
そしてまた二人は走り出す。
はるかは風の音を聞いてあきらの後ろを追いかけた。
走り終えたはるか。
遠くで雷鳴がしている。
別の日。
補習を終えてバス停で待つあきらにはるかが声を掛けた。
バス停の上からカプセルをあきらに投げるはるか。
キャッチして開けると、それはムキ彦が入っていた。
一緒に入っていたメモにはこう書いてある。
『私たちの友情は陸上だけじゃなかったよね!』
上を見上げるあきら。
しかしそこにはるかの姿は無かった。
はるかはその場で膝を抱えてしゃがんでいた。
『しばらく離れちゃうけど、また一緒になれるよね』
中学のときの会話を思い出す。
雷鳴とともに雲行きが怪しくなってきた。
家に帰る途中、ムキ彦を手に歩いていると雨が降り出した。
雨宿りしているおじさんに声を掛けられ、横浜市みなと図書館まで送って行く。
何となく立ち寄ってみようと思い館内に入った。
少し歩いて回っていると近藤を発見した。
あきらのカバンにはムキ彦がぶら下がっている!
近藤もあきらに気付き、大きな声をあげてしまい周りに注意される。
あきらは近藤が眼鏡をしているのに少し驚き、嬉しくなる。
近藤は横浜市民じゃないから借りれないけど、どうやら良く来るらしい。
あきらが純文学の本を探しに、と言うとまた大声を上げてしまう。
「お薦めの本とかありますか?」
そう言うあきらの問いかけに対し、ウンチクを語りだす近藤。
「本ってね一方的に薦められて読むもんじゃないんだよ」
近藤の話しが始まり、戸惑いながらも少し照れるあきら。
「どこかで橘さんを呼んでいる本があるのかもしれない」
「それはきっと今の橘さんに必要な本だよ」
店長の好きな本とかを知りたかったのに、聞き方を間違えたと反省する。
図書館は本の海だと言う近藤に対し、ココは本の水族館だと感じる。
同じ頃、高校のバス停でははるかが友達とバスを待っていた。
外は雨。
はるかのバッグにはあきらがくれたまるみーのキーホルダーが付いていた。
本を読み終えた近藤は眼鏡を外し、フッと一息つき
あきらの言葉を思い出していた。
『店長のこと、もっと知りたいです』
近藤はあきらが自分の好きな本を知りたかったのかと考えるが
自惚れ過ぎだと感じる。
あきらは写真集のコーナーでアルパカの写真集を見ていた。
「写真集は読書に入らないよね・・・」
そう言いつつ『RUN』と言う写真集を手にした。
近藤がそろそろ帰ると声をかけ、二人は帰ることに。
何か本が見つかったかと尋ねられ、坊っちゃんと写真集と答える。
店長、何か読みますか?とあきらが促すと
近藤はお薦めの本のコーナーに目をやった。
するとそこには九条ちひろの『波の窓辺』が置いてあった。
近藤はその本を手に取り、あきらに借りてもらう。
近藤の様子が少しおかしいことに気付くあきら。
図書館を後にして歩き出す二人。
あきらは近藤の様子が気になる。
「じゃあ、本ありがとう」
そう言って伊藤商店のある交差点で別れると近藤は振り返りもせず歩いて行った。
信号で立ち止まり、ため息をつく近藤。
「呼ばれたのは俺のほうか・・・ちひろ」
九条ちひろの『波の窓辺』を手にして、そう思った。
一方のあきらは近藤の言葉を思い出していた。
「どこかで橘さんを呼んでいる本があるのかもしれない」
「それはきっと今の橘さんに必要な本だよ」
突然、突風が吹き荒れ、あきらの髪が大きくかき乱される。
空を見上げると満月が雲に隠れてしまいそうになっていた。
耳に手をやり、風の音に耳を澄ますあきら・・・
~ED~ Aimer "Ref:rain"
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原作との違い
今回もアニメ6話と原作との違いについて簡単に触れて置こうと思います。
アニメ6話では原作の19話、20話、22話あたりが中心となった内容になっていました。
そしてあきらとはるかが小学生くらいのエピソードは53話に出てきました。
【原作からカットされた箇所】※ネタバレ有り
19話は原作では主人公のあきらが一言もしゃべらないと言う驚くべきすごい話しでした。
原作ではあきらは夢を見ていて、近藤の部屋のハムスターのケージの中で走っています。
そこに店長が現れてぶどうをくれます。
爪切りをしている店長の様子を見ながらぶどうを食べてると眠くなり、少し眠る・・・
そして夢から覚めると、現国の補習が始まるって感じになりました。
京急富岡駅まで歩くシーンではアイスを食べるんですが、ちょいエロシーンでカットされてましたね。
食べてたアイスが落ちたり、棒に「ハズレ」と出たりする運のなさを表したシーンもありませんでした。
21話では現国の補習で羅生門をやってて、それを店長に話したら驚いたって言う場面があるのですが、そこも丸々カットになってます。
店長が羅生門についてウンチクを話し出して、教科書に書いてある相合傘の落書きを発見してビックリするってのがまた良かったんですが。
ニキビのクダリも出て来ませんね。
また、なぜはるかがムキ彦を持っていたのか、買い出しに行かされてたまたまガチャを回したら一回でいきなりムキ彦を出してしまう運の強さは描かれてませんでした。
【アニメオリジナルの部分】
はるかが練習で最後の一本を走るシーンがありました。
あそこはアニメオリジナルです。
走りながら小学生の頃のあきらとの思い出を回想します。
原作ではこれは53話と随分あとの方に出てきますが、アニメでは早く登場しました。
風見沢高校前交差点の標識の描写はアニメオリジナルです。
深夜アニメとは思えないクオリティの高さ!
ほんと制作スタッフの恋雨愛を感じます。
原作の流れを最大限踏襲しつつ、何とかアニメで話を完結できるようにエピソードを前後させている感じでしょうか。
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感想
あきらとはるか、二人が中心になった話しに近藤には九条ちひろの存在が明らかになる。
そんな6話でした。
あきらとはるかは、はるかが渡した手紙にも書いてあったように、陸上だけじゃなく小さい頃からの幼馴染的存在であることがわかりました。
親友ですよね。
お互いにとって、とても大切な存在。
はるか無しでは、この恋雨は語れない、キーマンですね!
眉月じゅんさんも、あきらがキーだと言ってます。
ただ、その描写や背景となる部分が原作ほど強調されてなかったのが残念かなぁと。
あきらとはるかはその対比がいいんですよ。
貧乳:巨乳
色白:色黒
つり目:タレ目
口数少ない:はっきり喋る
一人っ子:姉弟沢山
くじ運悪い:くじ運良い
見た目での対比は画像でよく表現されてます。
バスに乗って並んだ二人の様子を見ると容姿の違いが良くわかりますね。
また、はるかが走っているときもグラマラスボディが強調されてます^^;
何度ガチャを回してもムキ彦が取れなかったあきらに対して、はるかは一発で引き当ててしまう。
お互いがお互いを認め合う存在であり、必要な存在。
そこをもう少し丁寧に描いて欲しかったなぁって感じています。
一方、図書館の周辺の土地柄など聖地を意識したような場面の作り方など、やはりノイタミナのアニメだよな~って感じるところもありました。
その描写の繊細さに圧倒されました。
素晴らしいの一言。
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あとがき
あきらと近藤の恋の行方はどうなるのか!?
だいたい、店長はあきらの気持ち、本気度がまだきちんと理解できてませんよね。
好きな本を知りたかったのに、ウンチクを始めるなんて^^;
そして九条ちひろの存在。
はるかや九条ちひろが二人の恋にどのような影響を与えて行くのか、その辺を注目しながら後半の7話以降を楽しみにしたいです!
九条ちひろの正体が明らかになれば、ほぼ役者は揃うことになると思うので次回はちひろの正体がわかって、話しにどんなスパイスを与えてくれるか。
また、近藤のことをもっと知りたいと思っているあきらがどんな行動に出て行くのか、目が離せませんね!
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アニメ全話 感想・ネタバレ
最後までお読み頂きまして
ありがとうございました!
アニメ6話の感想などをコメントで教えて頂けると最高に嬉しいです^^