「恋は雨上がりのように」のアニメ7話迅雨(じんう)についての感想や原作との比較、違いなどについてまとめて行きたいと思います。
原作を読んでなくアニメだけを楽しみにしている人も沢山いらっしゃると思うので、可能な限り原作のネタバレをしないように気をつけたいと思います。
とは言えこのサイトは原作のネタバレ記事が主体になっているので、未読の方は他のページを極力見ないことをオススメします。
アニメ7話(迅雨)概要
あきらはベッドで夏目漱石の坊っちゃんを読んでいる。
そして、ふと図書館の帰りの近藤の様子を思い出した。
何だか少し元気がなかったと感じていた。
”こんなとき何かを伝えられたらいいのに
電話とかじゃなくて”
そう思いながらスマホで店長の番号を見ていると『バイト』のアラームが鳴った。
ベッドから降りる時あきらの足が触れ、ある本がベッドから落ちる。
坊っちゃんと一緒に借りた写真集『RUN』だった。
~OP~ CHiCO with HoneyWorks ”ノスタルジックレインフォール”
(ガーデン)
ガーデンの厨房ではメッセを使ってバイトのグループを作らないかとユイが話していた。
久保さんは便利そうだけど店長は確かガラケーだからと言い、ユイも諦めそうになる。
しかし吉澤がガラケーでもメッセできると言うと、あきらが食いついてくる。
しかし加瀬が店長とメッセなんてうざいし、あの店長がメッセなんか使いこなせるか?って言うと久保さんがこの話は無し無しと言って仕事に戻る。
吉澤は相変わらずあきらにID交換を申し出るが、やはりあきらはその場には居なくなっていた。
あきらはトイレ掃除をしながら、ガラケーでもメッセやメールができることを前向きに捉えていた。
店長とメールが出来たらと考え紅潮する。
事務所では近藤がパソコンで仕事をしている。
しかし、九条ちひろの『波の浜辺』の評価が気になりAmezonを開きカスタマーレビューを見ていた。
そこにあきらが休憩で入ってきた。
あきらは店長とメールがしたくて、どう話を切り出したらいいか考えた。
そして思い切って声を掛けたが言い出せず、坊っちゃん面白いですと話をすり替える。
坊っちゃんは読みやすいからいいよって店長が返してくれた。
店長が借りた本はどんな本なんですかと尋ねると、友人が書いた本だと答えた。
あきらはそんな友人が居て、小説のことを人に教えられるくらい良く知ってる店長って凄いです!と言う。
店長だって、店長だって・・・小説書いてるじゃないですか!って言いそうになるが、近藤が手を止め言った。
「君が俺の何を知ってるの?」
あきらはサンドイッチを持ったまま、止まってしまった。
事務所の前では、加瀬が休憩で入ろうとしていたがたまたま二人の会話を聴いてしまい、厨房に戻って行った。
(あきらの家)
台風が近づいていて、外は土砂降りの雨になっている。
あきらがバイト行ってくると言うと母は台風だし休めないの?と言う。
店長に言われたときのことを思い出すあきら。
でも「休めないよ」と言い、そのままガーデンに向かう。
(ガーデン)
あきらは少し気持ちが重い。
それでも気を取り直して事務所の扉を開けた。
しかし店長は夏風邪で休みだと久保さんが言う。
あきらは店長の風邪が気になって仕事が手につかない。
パフェを作るがぼーっとしてひっくり返してしまう。
外は暴風雨になっている。
店が少し落ち着いたので休憩に行くと、あきらは事務所のテーブルに突っ伏している。
店長の椅子を見て、思い出していた。
「君が俺の何を知ってるの?」
そこに加瀬が入ってきた。
店長を追い詰めたら可愛そうだよ、と言う。
(店長の部屋)
近藤はベッドで寝ている。
久保さんが怒ってるだろうな~と思いながら熱を測ると少し下がっていた。
咳き込んでいるとチャイムが鳴った。
居留守しようと思うがしつこく何度もチャイムが鳴る。
仕方なく出ると、そこにはあきらが立っていた。
「あ・・・の・・・あたし、あの・・・」
近藤はあきらを部屋に入れた。
窓の外を見ると、もの凄い暴風雨になっている。
あきらはテーブルに突っ伏し動かない。午後9時9分。
「お店でなにかあった?」
近藤が声をかけるが、あきらは首を横に振るだけ。
「橘さんはいつも雨の日に突然現れるね」
風がビュ~っと吹く音がする。
ようやくあきらが口を開いた。
「あたしは店長のこと何もしりません」
近藤はハッとして、あの時のことを思い出した。
「だから知りたいです。店長のこと、あたし・・・」
近藤はあんな言い方をして悪かったと誤りながら
自分なんか全然大した人間では無いと言う。
何をやっても中途半端で橘さんが思うような大人じゃないと。
「店長は、すてきです」
俺からしたら橘さんの方が若くて希望に満ち溢れ、キラキラ輝いている。
「じゃあ・・・」
「どうしてこんなに胸がちぎれそうなの?」
若さっていうのは時に乱暴で凶暴なものなんだ。
それでも、その時に感じた感情というのは、いずれかけがえのない財産になる。
今はわからなくても・・・
「あたしが店長のことを好きなのは迷惑ですか?」
「あたしではダメですか?」
ダメなわけないじゃないか!橘さんは誰から見たって素敵に違いないよ、ダメなんてことは決してない!
「俺は・・・」
必死に答える近藤だったが、次の瞬間部屋が真っ暗になる。停電のようだ。
午後9時27分。
橘さんといると、忘れかけていたそのかけがえのない財産って奴を思い出すことができる。
迷惑なんかじゃない。むしろ感謝しているんだ。
そう答える近藤。
遠くで稲妻が走る。
あきらはそっと体を起こして、近藤のほうを見つめる。
その目には、すっと涙が。
「よかった・・・」
涙をぬぐいながら、あきらは嬉しく感じていた。
この感情に名前をつけるのはあまりにも軽薄だ。
それでも、今彼女が抱えている不安を取り払って救ってやりたい。
たとえ自分にそんな資格があるとは思えなくても。
この感情を、
この感情を、
この感情を『恋』と呼ぶにはあまりに軽薄だ。
そう思いながら近藤はあきらに近寄り
そっと彼女を抱いた。
どこまでも あおく
懐かしさだけで触れてはいけないものを
今 僕だけが守れる 今このひととき
降りしきる君の雨に 君と濡れよう
どこまでも あおく
あおく輝き続けられるように・・・
今 僕だけが祈れる”
少し驚いたあきらだったが、近藤の肩に腕を回し、顔を埋めた。
次の瞬間、近藤は我に返り、抱き寄せたあきらから離れる。
これは・・・その、友達、友達としてのハグ!
そう言うと部屋の電気がついた。
あきらはポ~っとしながらも
「と、友達・・・」
と少し残念そうな顔をする。
すると近藤がバッタリ倒れた。
(次の日のガーデン)
店長は風邪が治ったようだが、あきらが風邪をひいたようで
久保さんがブツブツ言っている。
昨日はあんなに元気だったのに、何でですかね~と言う吉澤に、お前、目節穴な。と加瀬が言う。
(あきらの家)
熱は38.2℃
あきらの母は台風なのにバイトなんか行くからとぶつぶつ言っている。
ベッドに寝ながら、あきらは昨夜のことを思い出していた。
(回想)
電車はまだ動いているようで、近藤はタクシーを呼んであきらに5千円を持たせてタクシーに乗せる。
気をつけて帰るんだよ!と言う近藤の傘は暴風でひっくり返る。
あきらは両手を上にあげ、妄想する。
近藤が手をとり、一糸まとわぬあきらは導かれていく。
そっと抱き寄せられ、顔を埋める。
汗びっしょりになったあきらはスポーツドリンクを飲んで一息つく。
「友達・・・。」
そう言うとベッドに倒れ込んだ。
(ガーデン)
事務所で近藤はタバコを吸っていた。
しかし、昨晩のことを思い出して青ざめる。
そして頭をかきむしった。
夕暮れ。
ミンミンゼミが鳴いている。
~ED~ Aimer “Ref:rain”
原作との違い
今回もアニメ7話と原作との違いについて簡単に触れて置こうと思います。
アニメ7話では原作の23話、24話、25話、26話あたりが中心となった内容になっていました。
【原作からカットされた箇所】※ネタバレ有り
今回のアニメ7話では原作から大きくカットされている部分は殆ど見当たりませんでした。
まあ、細かい部分では色々あるにしても、エピソード的に無くなっているところはなく、実に原作を忠実に再現していると感じました。
しいてあげるとすれば、店長のパジャマが原作はもっとおじさんクサイかなと^^;
【アニメオリジナルな部分】
”今このひととき 傘をとじて君の雨に濡れよう”
このクダリは原作にはなかった一節です。
作家を目指していた近藤ならではの詩ではないでしょうか。
あきらを抱き寄せるときに、玄関先の傘が倒れるシーンなどもオリジナルで、あの時の緊張感を抜け出す感じがとても良く表現されていると思いました。
店長が風邪が治って、あきらが休んだ日、吉澤が何で昨日まで元気だったあきらが急に休んだんだろう?と言うと、加瀬が目が節穴だろと言ってますね。
これは原作にはなく、アニメオリジナルです。前日、パフェをひっくり返したり明らかにいつもと様子が違ったのに、それに気づかない吉澤をたしなめたんですね。
周囲を良く観察している加瀬ならではです。
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感想
今までの6話分でもかなり胸がキュンキュンとしてきた訳ですが、この7話ではあきらが胸がちぎれそうなの!って叫んじゃうくらい、もうキュンキュンMAXになっちゃいました!
あきらの一途な思い。あのセリフに全てが凝縮されてますよね。
そしてグイグイ行っちゃう行動力。
若いって、ほんと凄いです。
一方で近藤。
優しいですね。詩人ですね~^^
ガンガン攻めてくるあきらに対し、彼女を傷つけないように思いやってるのが伝わってきます。
ただ、九条ちひろや小説のことに触れられ、少し思いやりに欠ける言葉を発してしまいました。
あまり触れられて欲しくない部分だったのでしょうか。
友達としてのハグってのは、もう苦し紛れで出た言葉でしょう。
あの場面では近藤としては最善のセリフだったかもしれません、が。
あきらにとっては少し残念だったようですね^^;
とにかく、この7話。
後半に入って、いきなりキュンキュンMAXを見せつけてくれました。
ド直球なのが逆に新鮮でたまりませんね!
あきらのカワイイ仕草も満載!
一番良かったのは涙を流すシーンも良かったんですが
店長の一言を聞いたあと、台風の中出勤してガーデンのドアの前で立ち止まったときの表情かなぁ。
なんか切ないあきらの心情がよく表現されててたまりませんでした!
あとがき
あきらのピュアな気持ちとやや暴走気味の行動力。
それを大人として全力で受け止めようとする近藤。
近藤の詩は、原作にはなかったんですが、近藤の決心のようなものを感じます。
物語が原作よりスピード感を持って進んで行くのではないかと、そんなことも考えました。
でも、友達とも言ってるので、その辺どうなんでしょうね。
頭抱えてましたしね!
あきらは友達では不満のようですし^^;
このあと、どのような展開になるのか楽しみに
次回放送を待ちたいと思います。
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アニメ全話 感想・ネタバレ
最後までお読み頂きまして
ありがとうございました!
アニメ7話の感想などをコメントで教えて頂けると最高に嬉しいです^^