「恋は雨上がりのように」のアニメ9話愁雨(しゅうう)についての感想や原作との比較、違いなどについてまとめて行きたいと思います。
原作を読んでなくアニメだけを楽しみにしている人も沢山いらっしゃると思うので、可能な限り原作のネタバレをしないように気をつけたいと思います。
とは言えこのサイトは原作のネタバレ記事が主体になっているので、未読の方は他のページを極力見ないことをオススメします。
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アニメ9話(愁雨)概要
(元住吉・住吉神社)
夏祭りで賑わう駅前。
あきらが待っているとはるかが走ってやってきた。
どうしても連れてけと、弟の翔太、双子の妹の風と空もついてきた。
あきらははるかの手をとり祭りに向かう。
~OP~ CHiCO with HoneyWorks ”ノスタルジックレインフォール”
(夏祭り)
お祭りは多くの人で賑わっている。
あきらは屋台であんず飴(みかん)を買う。
翔太に背が伸びたね~って話していると、風と空がたこ焼きをくれとせがんできた。
この間本屋であきらを見かけた話をする翔太。
友達といたからお邪魔かと思って声掛けなかったと。
気にしないで声掛けてくれればよかったと返すあきら。
突然、風と空がおしっこに行きたくなり翔太が連れて行くことに。
しかし500円をねだられ、仕方なく渡すはめになるはるか。
あきらは水風船ヨーヨーをやりに行く。
あきらを追ってはるかも一緒にやることに。
どの色にするのかとあきらに尋ねると赤だと言う。
はるかは夏になると食べてたかき氷のストロベリーを思い出した。
私も赤にするって、やるが糸がすぐに切れてしまう。
年々糸が弱くなってるんじゃと文句を言うはるかに
一個は必ずもらえるんだからいいじゃないとなだめるあきら。
少し休もうかってあきらが言いだすと、はるかが誘ってくれてありがとうと言う。
部活行かなくなってから遊ぶの初めてだと言うと、二人とも嬉しそうに歩き出した。
大会の成績も振るわなくって石井も悔しがってたと話すはるか。
たまには部活に、と言いかけたところであきらの視線が遠くを見つめていた。
「ちょっと、ごめん」
そう言うとあきらは近藤たちのところに駆け寄り、声をかけた。
「誰だろう?あきらのお父さんじゃないし」
はるかは不思議そうにその様子をみていたが、あきらの表情にハッとする。
「ごめん。バイト先の店長。」
「店長。あきら、今のひとのこと好きなの?」
「えっ!!」
あきらは真っ赤になって反応する。
しかし、言葉に詰まり否定しない。
「嘘でしょ!超おじさんじゃん。ていうか一緒にいる男の子って」
「もういいじゃん。翔ちゃんたち探しに行こう」
「あきら、最近なにも話してくれないよね。何考えてんのかわかんないよ」
「はるかだって聞いてこないじゃん」
「聞けるわけないじゃん」
声かけるな、聞いてくるなとあきらがそういう空気出してると。
翔太たちが戻ってくるが、二人の異様な雰囲気に風と空が泣き出した。
そして、あきらが口を開いた。
「だって。もう元には戻れない」
はるかは泣き出した。
そして帰ると言って走り去る。
お神輿が出発しますよ~と会場アナウンスが聞こえると風と空がまた大泣きする。
翔太は二人を抱えてはるかを追った。
あきらは一人、その場で立ち尽くす。
(高田馬場駅)
近藤は駅から出ると深呼吸する。
「馬場のにおいだ」
さかえ通りを抜け橋
國分寺書店に行くと既に店が閉まっていた。
「ま、ちとはえぇけど行ってみるか」
近藤は『どんでん』に向かった。
店に入ろうとすると若い女性客が出てきてぶつかってしまう。
女性は荷物を落としてしまうが、その中に九条ちひろの『波の窓辺』があった。
近藤は落とした荷物を拾ってやる。
「ありがとうございます」
「サイン本、ラッキーだったね~」
そう行って女性たちは帰っていった。
店内に入ると九条ちひろが待っていた。
「ちひろ」
「よう」
何でこの店なんだよと言う近藤に対して、俺たちと言えばココだろとちひろが言う。
ちひろがビールを頼み、近藤がついでにつまみを頼もうとすると、もう頼んだと。
店員が注文の品を持ってきた。
味噌田楽だ。
俺達と言えばこれだろ!そう言うちひろ。
近藤は嬉しそうな顔をしながら味噌田楽を口にする。
お前から連絡よこすとは思わなかった。10年ぶりくらいかと話しはじめるちひろ。
ちひろのことを思い出すきっかけがあってなと近藤。
店の前でお前の本を持った若い女の子がいたと言うと、ちひろは興味無いかもしれないが若い女の子のファンもいるんだと。
「確かに、まあまあ面白かった」
「よ、読んだのか!?」
ちひろは近藤の批評が気になって仕方ない。
大声で言い合いになる。アメゾンで☆一つつけたのおめーだなと。
その様子に店内の客もあっけにとられている。
ちひろは久しぶりに会うからと、学生時代の同人誌『望郷』を持ってきた。
懐かしさに手にとって見る近藤だが、みどりと言う名に反応する。
「あ~みどりちゃん。お前離婚して何年目?今でも会ったりするの?」
「会ってね~よ。息子のことでたまに電話で話すくらい」
近藤はちひろとのインド旅行の約束を破り、みどりと結婚。
ちひろはインドで孤独に書いた小説で文壇デビューした。
若かったよな~と振り返る近藤。
ちひろは今でも小説を書いてるんだろと近藤に問う。
近藤はまともに最後まで書いたのは、もう4、5年ないと。
こんな話をするのは久しぶりだと。
自分の周りには小説を書いていることなど知らないものばかりだしと近藤が言う。
人にペラペラ話すようなことでもないし、話したくなったら俺に言えばいいとちひろが言う。
(街中を歩く近藤とちひろ)
ちひろがタクシーに乗ろうと言うと
飲みすぎたので歩いて行くと言う近藤。
頑なに近藤が歩くと言うので、じゃあ俺もと二人は歩き始めた。
しかし橋に差し掛かると、九条はもう歩けないと駄々をこね始める。
心配そうに近寄る近藤だったが、今度はちひろは気持ち悪くなって吐きそうな素振りを見せ橋の欄干に。
しかし、それは演技だったのか。
ちひろは突然ロシア語で声を掛けてきた。
посмотреть (見てごらん)
近藤が近寄ると、川面に月が写っている。
近藤もロシア語で返す。
месяц (月)
”その水がどこにあろうとも またその水が清くとも あるいは淀みたるものでも 皆同様に 月を映す”
二人はくせぇと言いながら、なにかを思い出したように楽しそうに笑い始めた。
タクシーが走って来たのに気付いたちひろがタクシーを止めて乗り込んだ。
タクシーに乗ったちひろに対して、近藤はお前の小説の女子高生の描写がいまいちだと言う。
カチンときたちひろは、お前にJKの何がわかるって言うんだ!と言い返す。
近藤も負けじとファミレスの店長なめんなよと言う。
頭に来たちひろは運転手に出してくれと言う。
そんな態度に大人気ねーのと近藤が言い返すと、ちひろは更に言い返した。
「俺達は大人じゃねえよ。同級生だろ」
そう言ってタクシーは走り去って行った。
一人残った近藤の背後には酔っ払った学生が夢を語りながら叫んでいる。
近藤は昔を思い出していた。
いつだって帰りたい 青く跳んだあの季節
わかちあった 胸の高鳴り
(風見沢高校)
新学期が始まった。
校門から坂道を登っていると、クラスメートのゆう・えん・みいが声を掛けてきた。
3人の話しを何となく聞いていると、後ろからはるかがやってきた。
はるかは気まずそうに小走りで校舎に向かっていく。
(ガーデン)
追加オーダーを厨房に伝える近藤。
大塚が返事をした。
あきらが何となく元気なさそうだと感じる近藤。
西田さんが休みだからかなと感じる。
事務所の外でいっぷくしながら味噌田楽を思い出していた。
あきらがゴミ出しで出てくる。
「なんかあったの?」と尋ねると、友達と喧嘩してしまったと。
ずっと部活を一緒にやってたんだけど、自分が部活に行けなくなってからだんだん気まずくなって。
もう仲直りできないかもしれないと。
近藤は何か話しかけようとしたが、あきらは久保さんに呼ばれて戻って行った。
そう言えば今日は?と近藤は何かに気付いたようだ。
あきらがバイト終わりで帰ろうとしてると、近藤はあきらを事務所の外に呼んだ。
お疲れと声を掛けて右手で空の方を指さした。
あきらは目を見開いた。
満月。
スーパームーンだった。
スーパームーンは願い事も叶えてくれるってジンクスがあると言われている。
近藤はそう説明した。
願い事・・・あきらは呟いた。
近藤は学生時代にちひろと気まずくなって何となく疎遠になってしまったが、この間10年ぶりに会ったと。
楽しかったと思えたのは自分たちが大人になったからだと思ったんだけど、帰り際にちひろがこう言ったと。
「俺達はおとなじゃねえ。同級生だ」
何が言いたいかって言うとね、と言いながら近藤は右手を開き見つめながら言った。
たとえ今、橘さんとその友達が離れていたとしても、一緒に過ごしたかけがえのない時間があったと思う。
その時間はどんなに時間が経っても消えてなくなったりしない。
それは橘さんにとっても。その友達にとっても。
近藤の言葉を聞いて、あきらも右手の手のひらを見つめた。
そして両手を合わせスーパームーンに願った。
”すれ違う思いに今は不安を感じても いつかまた満ちる日がくるよう この満月に願いをかけて”
~ED~ Aimer "Ref:rain"
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原作との違い
今回もアニメ9話と原作との違いについて簡単に触れて置こうと思います。
アニメ9話では原作の30話、31話、32話あたりが中心となった内容になっていました。
【原作からカットされた箇所】※ネタバレ有り
今回はほぼ原作通りに話しが続いていったんではないでしょうか。
30話があきらとはるかの二人の話し。
31話が九条ちひろ登場で近藤と九条の旧友の話し。
32話がスーパームーンに願いをかける話し。
細かい部分でカットされているところはあるにしても、話しの大筋に影響を及ぼすようなところは無かったように思います。
【アニメオリジナルな部分】
夏祭りの様子や元住吉駅前の様子などはかなり細部まで描かれてました。
また、どんでんのある高田馬場の様子もかなり細かく再現されていましたね。
駅から近藤が出てくるところや馬場のにおいだと言うところもアニオリです。
元住吉駅や高田馬場駅などが忠実に再現されるのは、やはり恋雨の聖地を意識したアニメならではの演出でしょう。
あと注目すべきはロシア語の表現があったところでしょうか。
何故ロシア語なのかは・・・真相がわかりません。
大学時代の専攻がロシア語だったのかもしれませんね。じゃあどうしてわざわざロシア語を?
学生時代を思い出して、わざわざロシア語で話しかけ、ちゃんとまだ話せることを確認したかったのか?
なら、なんでロシア?
そのへんはちょっとわかりませんね。何かヒントになることがアニメ公式twitterなどから明らかになればいいのですが・・・
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感想
アニメ9話は友情がテーマになってたのでしょうか。
あきらとはるかの若い世代の友情。
近藤とちひろの中年世代の友情。
そして年長者からのアドバイス。
月や月に纏わる詩などを引用した願掛け。
原作での流れを踏襲しつつ、実に美しいと言うか、流れるような構成で心にしみました。
落ち込んでたあきらも最終的には素直に月に願いを託してましたしね。
40代のおじさん達の友情は歳を重ねても薄れることがなく、むしろより強くなっているかも。
10年振りに会うのに「ちひろ」「よう」と言う程度の挨拶だけで通じ合い、昔に戻れる。
近藤やちひろよりも年上の管理人もその感覚を知っているだけに共感できる部分でもあり。
またあきらやはるかのような時期、お互いを思っているんだけど逆に気にしすぎて何も出来ず、相手の気持ちが全くわからないまま衝突する・・・
この感じも通ってきたので、若い二人の気持ちもよく分かる。
そして、今は上手く行かなくてもいつか必ずわかり合える時が来ると綺麗に結んでくれました。
恋雨の、あきらの名言の一つとも言える「だって、もう元には戻れない」。
代表的な名言とも言えるちひろの「俺達は大人じゃない。同級生だろ」。
この2つがそれぞれのパートを代表してて、とてもいい感じになってました。
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あとがき
さて、残すところあと3話ですよアニメも・・・
あきらの恋はどうなるの?
原作はあと最後1話、最終話を残すのみとなった訳ですが、アニメの方の結末はどうなるんでしょう。
残り3話でどこに着地させるのか。
恋は雨上がりのようにって何がどう雨上がりのようになのか、アニメとして。
やっぱり雨宿りなのか、とか。
アニメ公式サイトでは10話の予告が既に発表されてますが、次回は古本市の話しになるようです。
そうなると、あと11話と12話でどう結ぶのか。
あきらが図書館で借りた写真集『RUN』は伏線として機能するのか?
最終回が迫ってくると、どうしてもそんな結末を勘ぐってしまうのが悪いクセになってしまってます^^;
そして、やっぱり恋雨season2、恋は雨上がりのように2とかを期待しちゃいますww
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アニメ全話 感想・ネタバレ
最後までお読み頂きまして
ありがとうございました!
アニメ9話の感想などをコメントで教えて頂けると最高に嬉しいです^^