映画『恋は雨上がりのように』が2018年5月25日公開開始しました!
公開日に観に行ってきたので、感想をちょっと紹介しておこうと思います。
原作との違いなどは別途紹介していますので、今回は映画の感想を中心に解説します。
そして感想には映画のネタバレが含まれますので、まだ映画を観てない人は絶対に見ないでください。
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映画『恋は雨上がりのように』感想
映画『恋は雨上がりのように』の感想を一言で言えば原作を忠実に再現し監督はじめスタッフの原作愛を感じられる作品だと思いました。
台詞ひとつ取ってみても、原作通りだって言うのばかりだったような気がします。80%くらい原作そのままだったんじゃ!?
映画オリジナルは基本的には後半、最後の最後、話しをまとめるところだけで、あとは最初っからほぼ原作通りに話しが進んで行きます。
また全体を通して爽やかな印象で、テンポよく話も進んで行くのであっという間に111分が過ぎてしまう。
観終わったあとは、じ~んと嬉しさのような物がこみ上げてきてとても清々しい気持ちになれる。
これが全体を通しての感想です!
全体の感想以外に
- 登場人物の感想
- 音楽の感想
- 映像の感想
などについて少し細かく紹介しますね。(ネタバレ含みます)
登場人物の感想
橘あきら
あきら役の小松菜奈さん、あきらの無愛想や睨んでしまう癖など難しい演技が多い役柄だと思いますが、とても上手に演じてたと思います!
足を痛めて店長が見舞いに来てくれたときファミレスに行きますが、その時ほら血豆で笑うじゃないですか。
あのシーンでの笑い声のギャップが原作と同じ雰囲気があって良かったですね~♪
走る練習を随分やったようですが、フォームも綺麗でほんと速そうに見えました^^
ワイヤーアクションもご自身でやられたり自分の持つパフォーマンスを最大限に発揮してあきらを演じてくれたんだと思います。
全体を通して爽やかな印象を受けるのは小松さんの存在そのものでしょうね!
原作者の眉月さんも仰ってますが、史上最強の小松菜奈はまさしく小松先生!
https://twitter.com/koiame_movie/status/1002165442146746369
ほんと、彼女じゃないとこの役は務まらなかったかもしれませんね。
近藤正巳
近藤正巳役が大泉洋さんで、え~って思った人も多かったのではと思いますが、結果的には良かったと思います。
髪質がチリチリなのでビジュアルは原作のようなオールバックな店長とは行きませんでしたが、雰囲気は抜群だったんじゃないでしょうか。
シリアスでもコミカルでもいける大泉さんの持ち味が十二分に発揮されてたと思います。
ご自身が特に観て欲しいと言われてる台風の夜に訪れたあきらをタクシーで見送るシーンの冷えピタの演技。
奇跡的で神がかった冷えピタの演技は、あの一瞬大泉さんを遥かに越えてますよ!
ま、少しだけ注文をつけるとしたら、映画では店長の気持ちの動きの描写が若干少なかったかなぁって感じがします。
店長ももっと深く思い悩み、答えを出して来たんだと思うのですが、なんか意外とサラっと小説に打ち込み始めたかな、と。
元嫁とかのエピソードが無かったので、その辺は仕方ないかもしれません。
あきらに告白されますが最初からあきらの気持ちを受け入れるつもりは無く、あきらがどうして自分のことを好きだと言ってるのか。
その要因になってる物が他にあって、それが陸上への思いだとわかるとすぐにその方向に導いてあげる。
原作と違いますが、ほんの2時間くらいで話しをまとめるにはこの手法しか無かったのかもしれません。
ラストシーンも含めてよかったと思います!
https://twitter.com/koiame_movie/status/1002514261627662336
おぉ~原作者さんもラストシーンお気に入りのご様子^^
喜屋武はるか
喜屋武はるかは原作でも重要な役どころで、本映画でもキーになる存在として描かれてたと思います。
清野菜名さん、とても可愛らし女優さんで大好きなんですが、結局最後まではるかのイメージとは少し違ったかなぁ~って感じがしました。
清野さん、爽やか過ぎるんですよね!
原作のはるかって、色黒でグラマラスで明るく友達思い。ちょっと鬱陶しい弟の翔太や幼い双子の妹たちがいたり、もっと現実的な部分が見えてくるんです。
人間臭さっていうのかな、女子高生なりの。
清野さん演じるはるかはそこまで細かい描写が無かったにも関わらず全体を通しては、はるかの存在感をとても感じられたという不思議。
あきらが写ってるシーンなんだけどはるかのことを思い出させるような、そんな存在感だったと思います。
原作では山本先輩というサッカー部のイケメンキャプテンがいて、実ははるかに恋してて告白しちゃったりします。
しかし映画では山本先輩は出てきませんでした。
はるかも恋バナが持ち上がってしまっては収まりませんからね。
西田ユイ
西田ユイはビジュアル的再現度に加え、演技に関してもユイちゃん!って感じがして松本穂香さんの可愛さ満点でしたね~
ただ、本編では登場回数が少なかったような気がします。
あきらの恋の唯一の相談相手であり、等身大の女子高生と言う役どころとしての存在感は本編ではもうちょっと、九条ちひろの波の浜辺の女子高生の描写のように少し物足りない?んじゃ^^;
って感じがもありましたが、カワイイので全然気になりませんww
登場場面が今ひとつ少ないなと思ってたら、本編とは別に吉澤とのエピソードがオリジナルドラマ「恋は雨上がりのように~ポケットの中の願い事~」として無料で公開されることになって観ることができます。
ユイちゃんファン、吉澤ファンには必見ですよ。ってか、本編では味わえないキュンとなる甘酸っぱい感じを味わえます!
原作でもユイと吉澤の恋はサブストーリーとして重要な位置づけになっていたので、本編には入らなかったもののスピンオフ的に作られたんですね。
『恋は雨上がりのように』とタイトルに『恋』がついてますが、結局だれも結ばれない、カップルが誕生しないって点では原作と同じですね!
(そもそも恋愛の話しではないんですけどね)
加瀬亮介
アニメでは加瀬はただの嫌な奴で終わってたので、何とか映画では・・・と思ってたら期待通り悪い奴だけで終わらなかったと言う点で原作通りだと。
磯村勇斗さんの雰囲気は加瀬の嫌な奴感が十分に出てましたね。
周りの雰囲気を読むことに長けており、店長の微妙な変化をキャッチしあきらにそっと教えてあげます。
基本は嫌な野郎なんですが、あきらに助言してあげたりといいところもあります。
原作ではあきらにグーパンチとかされますが、そこまでは映画では話しを広げることはありませんでしたが、存在感はあったと思います。
https://twitter.com/koiame_movie/status/1002708982950027264
眉月さんの評価も上々ですね~
てか眉月さん、なんかちょっと絵が変わったぞ。。。
吉澤タカシ
原作との違いと言うか、映画オリジナルの吉澤は絵が上手なことww
現国の教科書にあきらが走るパラパラ漫画を描いてましたね!
これ、事前にGYAOで観てたんですが、ここに繋がってくるか~って感じでした。
葉山奨之さんは朝ドラの『まれ』で店長役の大泉洋さんとは息子と父親と言う関係だったのが、今回は店長とアルバイトになってました。
あきらとの絡みでの暴走っぷりや、なんとなく憎めない雰囲気、前髪をぱっつんにしちゃうとこなど、こちらも再現度は文句なし。
あ、前髪ぱっつんの理由はGYAOのユイちゃんとのオリジナルドラマを観るといいですよ!
倉田みずき
京都弁の台詞はいきなりあれ~って感じがしたけど、山本舞香さん鳥取県米子市出身なのね。
まあ、じゃあ仕方ないかぁ(^^ゞ
ただビジュアルの再現度はかなり良かったですよね。あれは完全に倉田みずきです!
原作ではあきらの記録にはまだ届かなかったけど、映画では100mであきらと同タイムの11秒44でした!
余談ですが原作ではあきらは復帰して女子200mに登場し優勝します^^
で、みずきはあきらに完敗することになるんですよ。
九条ちひろ
ちひろのイメージだと、銀髪のロン毛って感じなんですが戸次重幸さん演じるちひろはロン毛ではあったものの銀髪ではありませんでした。
キャラの再現度的にはもうちょっとだったかなぁ(^^ゞ
近藤の看病にやってきて世話をしている辺りの感じが、ただの旧友同士ってだけじゃない匂いを感じさせる演技がさすがの二人だなという感じを受けました。
「俺達は大人じゃねー。同級生だ」
あの名言もバッチリ再現され、良かったです!
戸次さんは大泉さんとの共演を当初喜んでいたそうですが、実際に撮影になると共演者が大泉さんしか居なくて、他の若い共演者さんとの絡みが全くなかったため不満そうだったと大泉さんが語ってました(^^ゞ
「小松菜奈の匂いすらわからない」と言ってたそうですww
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橘ともよ(あきらの母)
吉田羊さん、贅沢な使い方してんな~って感じでした!
撮影は一日くらいで終わってるかな(^^ゞ
原作ではそんなに登場するキャラではなかったあきら母ですが、映画では要所要所であきらと母の絡みがあって、いい感じのスパイスになってたと思います。
陸上復帰に向き合ったあきらのことをキッチンに立つ横顔の視線だけで演じきる。流石です!
原作と同じように影であきらの復帰を望む姿がきちんと描かれてたと思います。
久保さん
店長の天敵とも言える久保さん。
濱田マリさん、いい味出してましたね~
映画を観終わる頃には、久保さん=濱田マリの式が完全に出来上がってしまいました。
あきらが店長のシャツの匂いを嗅いだシーンの直後にも顔を出し、「臭いです」と流れるように言い放つ感じは自然でもありコミカルでもあり。
味わい深いキャラクターに仕上がってましたね!
https://twitter.com/koiame_movie/status/1003109571735384064
大塚
ユイちゃんが岩のような人と表現した大塚。
再現度はなかなかの物がありましたが、原作では映画ほど登場シーンは多くありませんよね(^^ゞ
厨房でバリバリ働く大塚は頼もしく映りましたが原作で給料を全部スッてしまう武勇伝?を吉澤に語るシーンはありませんでした。
音楽の感想
神聖かまってちゃんのフロントメモリーは眉月さんお気に入りで原作であきらが聞いてるほど入れ込んでた曲です。
映画の主題歌として採用され、亀田誠治さんがアレンジし鈴木瑛美子さんが歌う曲としてリメイクされました。
原曲の雰囲気が薄れて、すごくノリのいいポップなメロディを鈴木瑛美子さんが歌うと、小松菜奈さん演じるあきらが走るシーンが頭をよぎる・・・
そのくらい曲と映像がすっかりリンクしちゃいましたし、35歳くらい若返ったような気持ちになれました!
四六時中フロントメモリーが頭の中でリフレインしています(^^ゞ
本編内のBGMなども映像やシチュエーションとマッチしていて良かったと思います!
眉月さんとかまってちゃんののこさんの対談で語られてたんですが、眉月さんがかまってちゃんを永井聡監督に推薦したんだとか。
それもかなり強烈にプッシュしたご様子。
そして永井監督も映画の脚本を直したりするときにフロントメモリーを聴きながらやってたそうです^^
ん~ 眉月さんが影の監督かもしれないなぁ。
映像の感想
学園映画的な部分も多い映画なので、映像的にめっちゃ手がこんでるとか凄い最新技術を使ってるとかそういうのは無いと思います。
ま、専門家じゃないので細かい部分はわからないのが正直なところですが(^^ゞ
全体を通して感じられるのは、とても自然だなと言うこと。
雨が降りそうな怪しげな雲行きとか、電線が写り込んでる曇り空とか。
あきらと校舎の背景の青空。
その時の話しの状態に応じて自然な空の様子を上手に入れ込んでましたね。
原作を忠実に再現しようとする映像スタッフの気持ちが伝わってくる場面として印象的でした。
ラストシーン(ネタバレ注意)
映画のラストシーンは、なんと原作には全くなかった河川敷が舞台でした。
季節は冬。陸上復帰に向けて動き出したあきらは陸上部のメンバーと河川敷でランニング中に車を運転する店長とすれ違います。
近藤もあきらに気付き車を止め、久々の再開を果たすことに。
『友達』状態で一旦別れていたが、あきらは店長に「友達ならメールとかすると思うんです!」と告げます。
原作漫画では27話で出てくる台詞ですね^^
近藤はあきらの申し出を受け入れるような表情で返します・・・
映画のラストシーンは原作漫画ともアニメとも違い、映画でのストーリーをそのまま止めずに実に爽やかに締めくくってくれました!
ハンカチ準備をお忘れなく(T_T)
最後に
原作の1巻から4巻くらいまでに感じられたような胸がキュンキュンなってどうしようもない!って感じは映画ではありませんでした。
でも、ほんと前述した通り小松菜奈さんのあきらと大泉洋さんの店長が爽やかで爽やかで、とにかく引き込まれてしまい最後には気持ちが前向きに変わっている。
そういう映画だったと思います。
何かを諦めてしまったまま、そのままにしてるとしたら・・・
この映画がきっとあなたの背中をそっと押してくれると思います!
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原作紹介
原作のネタバレなんかをこのサイトでも書いていますが、ぜひ本を読んで欲しいですね。
原作・アニメ・映画でそれぞれエンディングが違っているのも、確認してみるとそれぞれ味わい深く、奥深く、いいですよ。
原作は胸キュン間違いなし!
とにかく第1巻だけでもいいので読んでみてはいかがでしょう?
原作コミックを読む方法を紹介しておきますね。
U-NEXT
動画配信で有名なU-NEXTではコミック1巻分なら無料で読むことができるのでオススメです!
またDVD発売と同時に映画も視聴できるようになりました!
原作のネタバレへは以下リンクからも行けます。
でもネタバレ読まずに本を読んでくださいね^^
小松菜奈さんにも負けない、かわいいあきらにドキッとしますよ!
- 第1巻の感想・ネタバレ
- 第2巻の感想・ネタバレ
- 第3巻の感想・ネタバレ
- 第4巻の感想・ネタバレ
- 第5巻の感想・ネタバレ
- 第6巻の感想・ネタバレ
- 第7巻の感想・ネタバレ
- 第8巻の感想・ネタバレ
- 第9巻の感想・ネタバレ
- 第10巻の感想・ネタバレ
【アニメ情報】
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