恋は雨上がりのように第10巻のあらすじや考察、感想をまとめました。
第10巻(74話~82話)が最終巻になります。
それぞれ別の記事で考察していますがここでは総括する形で10巻としてまとめてみました。
また読み進めていく中で新しい発見があったり話しが進んでいくことで判明することが出てきた場合などは随時更新していきます。
あきらの恋の行方は?
陸上復帰なのか?
近藤の執筆活動はどうなる?
これらが全て完結するのか!?
恋は雨上がりのように10巻は2018年4月25日(水)発売です。
→4/27頃と言う情報が最新のようです。
※注)以下の記事はネタバレ満載になりますので本作をご覧になってない場合はご注意ください。
最終の10巻は特装版があるようです。
Amazonでは予約開始しているようですね。
10巻のあらすじ・ネタバレ
では10巻のネタバレをしていきます。
物語の軸になる部分を中心に触れて記載していきますので
もうちょっと詳しいネタバレが知りたい場合は各話のごとのベージをご覧ください。
74話の概要
- 元旦、近藤は部屋で小説を書いていた
- あきらは近藤のアパートに向かって雪の中を歩く
- あきらが部屋のチャイムを鳴らすが近藤は風呂に入ってて聞こえない
- あきらからのメールに気がつく
- ドアにマフラーと手紙が入った紙袋
- 慌ててあきらを追いかける近藤
- あきらを部屋に入れるときふとした想いがよぎる
75話の概要
- 近藤は雪女の話しを思い出していた
- あきらは書きかけの原稿用紙をみつける
- 最近小説を書いているのかとあきらに聞かれる
- 少し楽しそうにしていた理由がわかって安心する
- 部屋にはテレビもラジオも無い
- 世界に自分だけ・・・僕らだけ
- 近藤は雪の日バージョンの手品を披露する
76話の概要
- 近藤の空想、高校生になってあきらと同級生に
- あきらが写真を渡してきた
- 図書室から陸上部の練習を見守る近藤
- 近藤はあきらのことが気になっている
- 雨が降ってきた
- 放課後図書室で学年新聞を書いてるとあきらがやってくる
- あきらは学年新聞に興味がなかった
- 二人の会話は妙に噛み合わない
77話の概要
- あきらの空想。やはり二人は同級生になっている
- 近藤が学年新聞の取材を申し込んできた
- あきらは近藤のことが気になっている
- 近藤のところに行きたいが邪魔が入っていけない
- しかし雨が降って部活が休みに
- あきらは図書館に行く
- ようやく近藤と話しができたあきら
- しかし、睨んでたと言われ・・・
78話の概要
- 外はまだ雪が降っている
- あきらはお腹が減ったようだ
- インスタント焼きそばを食べる二人
- 近藤はマフラーの礼を言う
- そして、高校生が編み物することに感動する
- あきらは同じようなマフラーを払いのける仕草をする
- 加瀬を殴った理由を近藤が聞く
- どうしても許せなかったとあきら
- 橘さんは生きているなぁって・・・
79話の概要
- 暗くならないうちに帰ったほうがいいと近藤が言う
- 駅に行くついでに初詣をしようと提案する近藤
- あきらは少し嬉しくなる
- お参りする二人
- あきらはおみくじを引きに行く
- 大吉だったがあまり嬉しそうではない
- 雪で電車が運転見合わせになっている
- 店長の家に帰ろうと言うあきら
- 部屋に戻ったら帰せなくなると思う近藤
- 近藤はあきらにある一言を・・・
80話の概要
- 近藤の問いかけにあきらは固まっていた
- そして勝手に近藤のアパートに向かって歩き出す
- 電車はいつ動くかわからないから車で送ると近藤
- しかしあきらは車には乗らない
- あきらはおみくじを何度も読み返す
- 車に乗るように促す近藤に対して叫ぶ
- 嫌です嫌ですあたし帰りたくありません!
- これ以上俺が橘さんにできることはない
- 君にもあるんじゃない?待たせたままの季節の続きが
- ついにあきらは本心を口にする・・・
81話の概要
- あきらの自宅に向かう近藤の車の中
- 近藤は羅生門の一節を呟いた
- 以前のプリントの答えを尋ねる近藤
- あきらが答えると近藤は驚く
- 俺には文学を捨てる勇気がなかったと
- 捨てなかった勇気じゃないですか?とあきらが言う
- そういうところが好きだと答える近藤
- 今日のことは一生忘れないと言う近藤
- あきらも忘れないと言う
- 近藤はプレゼントの折りたたみ傘を渡した
- 別れ際に何かを口にする近藤
- あきらはもう大丈夫と母に言うが・・・
82話の概要
- 6月、三ツ沢競技場のトラックにあきらが立っている
- はるかはあきらが心配で仕方ない
- 倉田みずきもこの日を待ち望んでいた
- 女子200mスタートする
- あきらは風の音を耳にした
- 新記録であきらが優勝
- ガーデンでは久保さんがスポーツ新聞を手に声を荒げる
- 九条ちひろが芥川賞を受賞したのだ
- 近藤は小説を書き続けている
- 吉澤は進路が決まらずにいた
- 陸上部の練習を引っ張るはるか
- あきらがグランドで開いた傘は・・・
アウトロダクション
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10巻の発売日
恋雨10巻の発売日は2018年4月25日(水)です。
→4月27日(金)との情報が最新で有力です。
10巻は74話から82話(最終回)までの9話が収録されます。
これが最終巻、恋は雨上がりのようには10巻で完結と言うことになります。
また冒頭でもお伝えしたように、最終集ということで特装版と通常版の2種類が同時に発売されるようです。
恋は雨上がりのように第10巻の感想
恋雨10巻の感想について、以下の4点について触れてみようと思います。
※結末のネタバレになりますのでご注意ください
- 近藤の気持ち
- あきらの気持ち
- 下人はあきら?
- ラストシーン
- 変更されたセリフ(追記)
近藤の気持ち
近藤はあきらのことを本当に好きになったんですね。
でも、あきらの本当の気持ちは「走りたい」と言う陸上への想いだと言うことも分かっていたんですね。
まだ若いあきらが陸上への想いを断ち切ってしまうような行動に出てはいけない。
本当に好きだとしても、それは現実にしてはならない。
部屋に帰ったら、あきらを家に帰せなくなってしまう・・・
これは、もう一線を越えてしまうだろうと考えたからでしょうね。
とても苦しいと思います。こういう思いをしてるってのは。
結果的にはそれで良かったのかもしれません。
ただ、これは本当のラストが分かってからの判断になると思います。
追記)
近藤はあきらを陸上に復活させる後押しをし、自分自身も夢を捨てずに歩み続けます。
小説を書き続ける。今までと同じように。
それが近藤にとって何より自分自身と向き合うことであり、あきらのことを思い続けるという約束であり姿勢なのかもしれません。
いずれにせよ、彼のカッコよさを強く印象づけてくれた最後ではなかったでしょうか。
あきらの気持ち
あきらは近藤の導きによって、ようやく本当の気持ちを口にできました。
「走りたい」と。
近藤との恋は成就しませんでしたが、それはそれで良かったんだと思います。
若い頃にはこのような二者択一が結構あったんじゃないかなって、ちょっと思い出します。
あきらにしてみたら部活か恋かの二者択一。
一般的には何だろう。友達Aと友達Bのどっちにするのとか、極端なところで言えばいちごパフェにするかチョコバナナパフェにするか、みたいな・・・
別にどっちだって大差ないけど、その時その時によっては真剣な重要な判断に思える。
女子高生なんて、まさにそんな二者択一を毎日繰り返してるんじゃないかなぁ。
いろいろ考え、沢山寄り道もしたかもしれないけど、いい雨宿りが出来て本当に自分が求めていた「走りたい」と言う気持ちを明確にできたので、良かったんだと思っています。
下人はあきら?
この漫画では、芥川龍之介の羅生門が引用されていて、その一節が紹介されたり、雨というモチーフが同じだったり、いろいろと影響を受けていることがわかります。
で、よく言われたり比較されたりするのが近藤と下人ですよね。作品中でも店長は「俺は下人にはなれないよ」などと言ったりするので、まあそうなるかなと。
ただ、この作品中で下人に対比されるのはあきらなんじゃないかなって思うんです。
下人のニキビは右頬にできました。
あきらも店長もニキビができましたが、右頬にできたのはあきらです。店長は左頬でした。
雨の中、朱雀大路をさまよっていたのはあきらで、雨宿りしたところで老婆に会う。
老婆は生きてくために手段を選ばない。近藤も生活するためにファミレスで働き続ける。
ってことは近藤は老婆?
下人は老婆と会ってから考え方に変化が現れて、行動が変わっていきます。
あきらも近藤と会ってから、ケガをした自分と向き合って、本当に自分がやりたいことが分かってきます。
あきらは下人、近藤は老婆。
そう見ても面白いかもしれません。
ラストシーン
近藤がプレゼントした折りたたみ傘は、なんと日傘でした!
折りたたみ傘と言う予想をされた方は大当たりだったのですが、日傘だと予想されてた人は少なくとも見当たりませんでした。
ほんのちょっとしたことなんだけど、物凄いインパクトを残してくれたと思います。
陸上復活に動き出すあきらには、雨用の傘ではなく日傘が必要になると・・・
店長、さ・サスガです!カッコよすぎですね。
嬉しそうに日傘をさす、あきらの表情がなんとも言えません!
是非、本を見てくださいね^^
そしてラストシーンは店長の小説『八月のツバメ』の一節が引用され、夏の大きな雲の様子が描かれて終わります。
『八月のツバメ』
その場にとどまって 得る幸せもあったかもしれない
仲間たちのことも忘れて
けれど 彼女は 恋をしていた
青い夏の、雨上がりの空に
変更されたセリフ
追記)
10巻が発売されてから82話(最終話)の一コマでセリフが変わっていることが指摘されました。
通常の連載での最終話82話と単行本10巻の82話でセリフが違います。
画像は原作より引用しています。
【連載82話】変更前
結局、橘さんからの手紙は読めずにいる。
彼女は俺を、恨むだろうか。
【単行本82話】変更後
結局、橘さんからの手紙は読まずにいる。
何が書かれているかなんて、もう知る必要ないのだから。
これはスゴい変更があったんですね~!
手紙は何故読まなかったのか、手紙の内容に言及しないのは何故だと言った声が上がっていた中でのあえての変更。
しかも「読めずに」から「読まずに」と言うのは店長が自分の意志で読まないでいて、しかも何が書いてあってももう関係ないと言ってます。
作者は離別を更に強い表現に変えたんですね。
店長の強い意志は作者の意志でもあるように感じます。
しかし、連載から単行本になるときに台詞が変わることなんてあるんですね!ビックリしました(^^ゞ
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まとめ
恋雨10巻のネタバレと感想についてまとめました。
この10巻では元旦の近藤のアパートから始まって、ほとんどの話しで登場人物はあきらと店長だけと言う徹底ぶり。
最終巻で眉月さんがとにかく二人を描ききったと言う印象を受けました。
まだ話しがしばらく続くのかと思っていたら、80話の時点で最終回までラスト2話との告知があったりと連載を読んでた人には突然終了した感が強かったのでは無いでしょうか。
連載終了時にはその後アニメもすぐに終わってしまったりと、恋雨ロス、あきらロスも多数居たとか・・・
結局、二人は結ばれるようなことはありませんでした。
まあそれはそうだと思いましたが、思ってた以上にあっさりと、そして最後はなんとなくかけ足で終わったなと言う印象が強いです。
登場人物の中では、その後の関係がどうなったのか気がかりな人たちが沢山います(^^ゞ
はるかと山本先輩はどうなったか。
ちひろと町田すいは?
加瀬と姉の珠子の関係はどうなったか?
その辺りの人物のその後が最終10巻では加筆されるかどうかも焦点の一つになっています。
→アウトロダクションにて少しだけその後がわかります!
長い間続いてきた恋は雨上がりのようにの連載や単行本の発刊がついに終焉を迎えました。
寂しいです、ほんとに。
【アニメ化情報】
→ 恋雨アニメ化詳細はこちら
→ 恋雨聖地巡礼まとめ
【映画情報】
→ 映画と原作の違い
→ 映画のロケ地・撮影場所まとめ
【電子書籍情報】
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