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恋は雨上がりのように/ネタバレ考察

恋は雨上がりのように82話ネタバレ感想(最終回)

更新日:

雪が雨にかわり近藤あきらを自宅まで車で送ることに。

会話の中でさり気なく好きと言う気持ちを伝える近藤。

それを嬉しく感じるあきら。

近藤はあきらに折りたたみ傘を送った。そして最後に口にした言葉は・・・

あきらはにもう大丈夫だと伝えるが・・・

これから先はネタバレ満載となっていますので
まだ本編を読んでない方は先に本を読んでみてください。

なお、本ブログでは漫画の画像は基本的に掲載していません。
あきらの可愛い絵が見たい方は、是非購入して読んでみてくださいね!

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恋は雨上がりのように82話あらすじ・ネタバレ

6月、三ツ沢公園陸上競技場

陸上の県大会が開催され、グラウンドでは選手がアップを始めている。

はるかが水筒を持って近寄って声をかける。

「あ、あきら・・・!」

スパイクを履き、ユニフォーム姿のあきらがアップをしている。

あきらに水筒を渡し水分補給を促すはるかだが、どこか不安そうだ。

スタンドでは石井がその様子を心配げにオペラグラスで監視している。

あきらは1年以上のブランクを乗り越え復活を遂げていた。

そして、今日は県大会。

石井は復帰したあきらはスゴいと思うがまだ自己新が出ていないことを気にかけていた。

そしてはるかの事も心配だ。

「あたし喜屋武先輩のサポートに行ってくる!」

そう言い残すと後輩を置いて走っていく。

スタンドでははるかがあきらの側で心配そうにしている。

あきらの右足の傷を見ると、あの時のことが頭をよぎる。

そんな思いを断ち切ろうと顔を左右にブンブン振っていると石井が後ろから声をかけてきた。

「喜屋武先輩しっかり!」

”まもなく女子200m走が始まります”
アナウンスが入った。

「はるか。行ってくるね」

あきらは笑顔ではるかに声をかけた。

はるかはあきらの笑顔に一瞬戸惑うがやはり心配そうだ。

「石井、はるかのことよろしく」

あきらが命令すると石井は敬礼して任せてくださいと。

スタートに向かうあきらの視線の向こうに倉田みずきが立っている。

「この日が来るのをずっと待っていました」

みずきの言葉にもあきらは表情を変えない。

スターターが位置に着くよう指示をする。

「もうダメ~~~」

はるかは心配と緊張で倒れそうだ。
石井がなんとか支えている。

位置に着くあきら。

「本当に走れるの?」

過去のあきらが呼びかけてきた。

「本当はまだ怖いくせに」

あきらは答える。

「これからもずっと怖いよ」

過去のあきらが言う。

「あなたに過去の記録(あたし)は追い越せない」

あきらは答えた。

「・・・こわい」
「けど・・・」
「このまま走らなくなってしまうことの方がもっと怖いから・・・」

「あの人だって、同じはず」

”オン ユアマーク”

スタンドは静寂に包まれる。

あきらの母とともえ、はるかの母も応援にかけつけている。

”パンッ!”

ついにスタートした。

歓声があがる。

石井はあきらの物凄い走りをみて驚愕する。

「喜屋武先輩!見てますか!?喜屋武先輩!!」

「うん・・・見てるよ・・・!」

はるかは嬉しそうに、大粒の涙を流しながら答えた。

みずきがあきらを追って必死に走ってくる。

しかしあきらはリードを保ったまま。

その時、あきらの耳に風の音が!

ビュビュビュ!

あきらは勝った。

電光掲示板に「風見沢高校新記録おめでとう」の文字が。

スタンドでは母とともえ達が抱き合って喜んでいる。

みずきは悔しそうにうつむきながら肩で息をする。

膝に手をあて、息を切らしているあきら。

ふと横を見るとはるかが鳴きながら抱きついてきた。

あきらは笑顔で答えた。

8月ガーデン

久保さんがスゴい形相でスポーツ新聞を持ってきた。

「ちょっと店長!一体コレどういうことなんですー?」

そこには『芥川賞』の文字が。

近藤が照れながら言う。

「いやぁ~~」

大塚がスゲーよなーって久保さんと一緒に新聞を見てる。

「ありがとー。俺じゃねーけど」

芥川賞を取ったのは九条ちひろの『徒花の実』だった。(あだばなのじつ)

友達が芥川賞だなんてスゴいって話しで盛り上がってたが、久保は新しいバイトはまだ決まらないのかと近藤に迫る。

ユイやあきらが辞めてからずっと人手不足が続いている。

キッチンも大塚とヘルプの人しかいないようだ。

「募集はかけてるんだけどね~飲食って不人気なのかな~」

その場を繕って、近藤はタバコを吸い始める。

(今日も暑いなぁ・・・)

ミンミンゼミが鳴いている。

(結局、橘さんからの手紙は読めずにいる)
(彼女は俺を恨むだろうか)
「いいんだ、それで」

タバコをふかしながら近藤は何かを思い出した。

そしてメモ帳を取り出して書き始めた。

”その地にとどまって得る幸せもあったかもしれない。仲間たちのことも忘れて・・・”

”けれど”

そこまで書いて、空を見上げた。

ミンミンゼミが鳴いている。

風見沢高校

「かざこーッ!」

はるかが声を掛けて陸上部が外回りをしている。

短距離組は戻って長距離はもう少し行くよ!と声を掛ける。

石井が顔を真赤にしてあきらに話しかける。

「橘センパーイ、帰りにあんず屋のかき氷食べに行きましょ~!」

職員室では吉澤楠先生に呼ばれていた。

進路調査票出してないのお前だけだ。高3の夏はあっちゅーまに過ぎるんだぞ!と言われている。

髪が伸びた吉澤が答える。

「わかってるっスよ~~こえーなーーー」

グランドでは長距離組のはるか達が帰ってきた。

あまりの暑さに早めに切り上げてきたと。

ぐったりしたはるかだったが、あきらの様子にハッとして声を掛けた。

「あれ?あきらそれ折りたたみ傘?」

石井がビックリしながら言う。

「えっ!?今日雨降るんですか?こんなに晴れてるのに!」

ガーデンでは久保が近藤にいつまで休憩してるんだと声を掛けられビックリしていた。

一方グランドではあきらが言う。

「これ、ただの傘じゃないの」

カチっとあきらが傘を開いてさして見せる。

はるかと石井が「あ!」っと声を上げた。

ガーデンでは久保が近藤を呼んでいる。

「ハイハイハーイ!今行きまーす!」

近藤は笑顔で答えた。

デスクには芥川龍之介全集にあきらからもらったツバメの栞がはさんであった。

メモ書きはこう書いてある。

”八月のツバメ
その場にとどまって得る幸せもあったかもしれない
仲間たちのことも忘れ
けれど、”

グランドであきらがさした傘は日傘だった!

”彼女は 恋をしていた。”

青い夏の、雨上がりの空にーーー

恋は雨上がりのように82話の考察・感想

ついに最終話を迎えました。
それでは82話、最終回の考察と感想です。
今回は以下の4つについてお話ししてみたいと思います。

  • あきらの陸上復帰
  • 小説を書き続ける近藤
  • 日傘だった!
  • わからないままの話し
  • 作者はまだ続けたかったのでは?

あきらの陸上復帰

倉田みずきが登場してからは、とにかくあきらの陸上復帰がどうなるのか?ってのが話しの主軸になってきました。

結局近藤の後押しがあって、あきらは見事陸上復帰を果たせましたね。

これは嬉しい。単純に嬉しかったです。

はるかのあの涙。

あれに負けないくらい嬉しかったですよ!

走ってるあきら、カッコよかった。

みずきも頑張ってましたが、はやりあきらが強かった、速かった!

あきらの笑顔。忘れられません!

小説を書き続ける近藤

近藤は小説を書き続けてます。

まだまだ諦めない。

でも、生きて行くためにガーデンでも働き続ける。

あきらとの別れは辛かったと思いますが、それでも彼も夢を諦めない気持ちをあきらからもらいました。

”このまま走らなくなってしまうことのほうがもっと怖い”
”あの人だって、同じはず”

あきらと想いは一緒ですね。

それはある意味、恋が成就していると考えるべきなのかもしれません。

気持ちで強く抱き合ってますよ、この二人は。

日傘だった!

近藤のニクい演出っていうか、やられました・・・日傘。

折りたたみ傘だと言うことは判明したけど、まさか日傘だったとは!

陸上復帰を見据えて、スパイクとかと考えていた自分の考えの浅さが恥ずかしくなるくらい(^^ゞ

日傘をさしてたあきら、嬉しそうでしたね。

見開きの同じページに店長の笑顔。

店長、あんたは最高にカッコいいよ!

わからないままの話し

あきらは陸上復帰を果たし、近藤は相変わらずガーデンで働きながら小説を書き続ける。

主人公ふたりの様子はなるほどわかりました。

でも、結局わからずじまいの話しや内容がそのまま残りました。

しかも大量に(^^ゞ

主なところは、

  • あきらの手紙の中身
  • 近藤が最後にかけた言葉

結局あきらの手紙って、読んでないのか・・・
店長も読んでないなら、読者がわかるはずがない。

元旦に自宅まで送ったあと別れ際にかけた言葉。
これも結局何だかわかりませんでしたね。

ご想像にお任せしますってとこでしょうか。

あとは前にも話したように

などがありましたが、はるかと山本先輩に関してはどうなんでしょう?
あきらとはるかの関係が元に戻っているようなので、山本先輩的にはオアズケ状態かもしれませんね。

加瀬はガーデンにはいませんでしたね。珠子とどうなったのか・・・

みずきとは決着しました。
多分いいライバル関係が続いて行くんでしょう。

みどりとの離婚原因やあきらの両親の離婚原因はわからずじまいですね。

ちひろが芥川賞かぁ。町田すいの影響を受けてちひろはまた一つ成長したのかもしれません。

あ、吉澤もガーデン辞めてましたね。

ユイを受け入れなかった吉澤は、勇気が出せなかったのでしょう。
一歩も前に進んでいない感じでしたね。

あきらや近藤の様子と対比して描かれていたように感じます。

作者はまだ続けたかったのでは?

色々な話しが中途半端な感じで結ぶことなく終わっているのはどうしてなんでしょう?

結末に関しては、最初からだいたい決めてたらしいのですが、眉月さんとしてはサブストーリーとかも実は書きたかったのでは?と思っちゃうんですよね。

ちょっとスッキリしない終わり方ではと感じている読者も多いのでは?

もしかするとアニメ化とか映画化の話しが出たところで、終わりを早めると言う働きかけがあったのかも・・・

大人の事情でね。

アニメが終わって、映画も公開され終わっても、まだ原作が続いていて、結局結末的には先に公開され終わった映画と同じだとかなったら原作としては面白くなくなっちゃいますものね。

あ、映画の内容はハッキリとはわかりませんが、今回のようにあきらは陸上復帰して勝つことが予想されます。今回とおんなじですね、多分。

そうなると、その後に原作が同じ結末になるわけに行かなくなる感じですかね・・・

アニメ化や映画化は嬉しかったですし、アニメは毎回面白いですし映画もめっちゃ楽しみです。

でも、原作の終了に何かしら影響を与えた感は否めないかなぁ、とも思ってます。

まとめ

4年間続いてたんですね。

終わってしまったのは本当に残念で残念で。

個人的にはあきらとはるかの関係が修復して、あきらが走ってたときのはるかの涙。

あれが一番嬉しくて、思わず涙がこぼれました!

はるか、良かったね!

冴えない中年バツイチと言われてた店長。

実はとてもカッコよく、優しい漢だったことがたまらなく最高でした。

そしてあきら。

ほんとに良かった。

また、風の音を聞くことができましたね。

やっぱり下人はあきらだったんじゃ?

・・・まあ、いっか。

ハッピーエンドではるか、あきら、店長の笑顔が見れてホッとしました。

そして、これからもずっと彼女たちと店長を応援し続けると強く思っています!

いままで ありがとう!

 

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