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恋は雨上がりのように/ネタバレ考察

恋は雨上がりのように67話ネタバレ感想 空を見上げることになる

更新日:

京都の旅二日目、はるかは女子駅伝の1区のコースを嬉しそうに走りに行く。

ユイの姉マイユイの失恋を知り、ユイを励まし立ち直りのきっかけを与えてくれる。

ユイのことを心配していたあきらは安堵するが・・・

これから先はネタバレ満載となっていますので
まだ本編を読んでない方は先に本を読んでみてください。

なお、本ブログでは漫画の画像は基本的に掲載していません。
あきらの可愛い絵が見たい方は、是非購入して読んでみてくださいね!

前回の話しを見てみる(恋雨66話)

恋は雨上がりのように67話あらすじ・ネタバレ

公園の歩道を一人歩くあきら。
枯れ葉を踏みしめるとカサ、カサと音がする。

あきらははるかとユイのことを思い出していた。

はるか

「あたしに実力があったらもっとたのしいんだろうけど」
「見てるだけでシアワセ」
「いってきま~す」

ユイ

「あたし、ぜ~ったいに美容師になるんだ!」

前を向いて進んでいる2人が
あきらから離れてどんどん進んで行くような感覚に。

ピーっとトンビの鳴く声にため息をつきながら空を見上げる。

ガーデンについて事務所に入るあきら。

あきら

おつかれさまです・・・

近藤

橘さんおつかれ!京都どうだった?
お土産の八つ橋頂いてます。

店長を見つめるあきら。
近藤は八つ橋を持ってあきらを見つめている。

少し目が潤むあきらは近藤のところに駆け寄り
胸に飛び込んだ・・・

顔をうずめるあきら・・・

近藤

やぁ久しぶりに食うとうまいよねー。

あきら

え?

近藤

やふはひ。

駆け寄って抱きついたのはあきらの妄想だった。

近藤

それで、京都は楽しかった?

あきら

あ・・・金閣寺がキレイで感動しました・・・

近藤

燃やしたいくらい美しいってヤツだね!?
橘さん三島の「金閣寺」って読んだことある?

あきら

・・・ないです・・・
あ、店長・・・

あきらがそう言って振り返ると
大塚が事務所に入ってきた

大塚

おつかれース。

近藤

おつかれ!
え?

あきらに声をかける近藤だが
大塚が居ては話しができない。

あきら

あ・・・
いえ・・・

ユイ

ご注文お決まりですか?

店内ではユイが接客している。
イキイキと働いているユイを見つめるあきら。
久保さんが近寄って話しかけてくる。

久保

橘さん15分休憩行っていいわよ。

あきら

あ、はい!

あきらはジュースを持って事務所にやってきた。
近藤は事務所に仕事をしながら八つ橋を食べていた。

近藤

あ、おつかれ!
またまた頂いてます!

あきら

あっ!
店長、コレ・・・!

あきらはツバメの絵が描いてある栞を取り出した。

近藤

しおり?

あきら

京都のお土産・・・
個別に買ってきました・・・

近藤

わざわざ!?
ありがとう!?

あきら

あの・・・
こういうの、迷惑じゃないですか?

近藤

へ?
全然?

あきらはマフラーのことを思い出した。

近藤

ツバメか・・・
そこのドアの所にツバメの巣があったんだけど・・・

あきら

え、そうなんですか?

近藤

久保さんが壊しちゃったんだ・・・

あきら

え!?

窓を開けてドアの上を見るあきら。

近藤

あっ いやいや!
ヒナがみんな巣立った後ね!
一羽だけなかなか飛び立たなくてね
ヒヤヒヤしたもんだけど。
無事みんな巣立っていったよ。

空を見上げるあきら。

あきら

もしも・・・
仲間と一緒に飛び立てなかったら
そのツバメはどうなってしまうんでしょうか・・・

近藤はふとあきらの右足のアキレス腱に目がいった。

近藤

飛び立てなくても・・・
その地にとどまって得る幸せもあるかもしれないね。
仲間たちの事も忘れて。

でも、そのツバメが飛び立たなかった理由が
ただの諦めであったとしたら・・・
きっと毎日、空を見上げることになる。

ずっと・・・
永遠に・・・

うつむきながら近藤の話しに耳を傾けるあきら。

近藤

ハハハ・・・

暗くなってしまった雰囲気を
取り繕うとする近藤が少し笑っている。

うつむき、下を見るあきら。

場面はコーポ白樺の近藤の部屋に。

近藤は湯呑みにティーバックを入れてお湯を注ぎ
お茶を入れている。

あきらのおみやげのツバメの栞を手にしながら
タバコをふかす。

そして書斎のふすまを開け部屋に。
ペンを持って机に向かう近藤。

四十男の心の窓に灯りがともる・・・?

恋は雨上がりのように67話の考察・感想

それでは67話の考察と感想です。
今回は以下の3つについてお話ししてみたいと思います。

  • あきらの妄想の意味
  • ツバメはあきら?
  • 文学的な恋雨らしい流れ

あきらの妄想の意味

あきらの妄想がしばしば絵になるので
ヒヤヒヤしますよね(^^ゞ

今回もいきなり事務所で抱きつくかぁ~
って思ったら、いつものあきらの妄想でした・・・

自分のやりたいことにまっすぐなはるか。
失恋しても美容師になると言う夢を強く志すユイ。

あきらは何か二人に対して遅れていると焦ってるんでしょうか?

近藤に抱きつくと言う妄想は、そんな遅れている自分を慰めて欲しいのか
それとも陸上復帰で近藤と離れてしまうかもしれない悲しみからなのでしょうか?

ちょっと微妙な感じですね。
この辺はオッサン的思考ではなかなか分析ができません。

ただ、あきらがユイやはるかと自分を比べて見ていることは
何となくわかりますよね。

ツバメはあきら?

あきらがユイやはるかと自分を比べていることは
ツバメの話題からも感じ取る事ができます。

一羽だけなかなか飛び立てなかったと言う話しを聞いて
それがもし自分になったらと考え、近藤に尋ねました。

『もしも・・・
仲間と一緒に飛び立てなかったら
そのツバメはどうなってしまうんでしょうか・・・』

近藤はたとえ飛び立つことができなくても
その場所でも幸せになれると思うが
飛び立たなかった理由が諦めだとしたら後悔するだろうと諭しました。

ツバメはあきらでもあり、
近藤自身でもあるんじゃないか。

近藤は自分自身にも言い聞かせてたように感じました。

文学的な恋雨らしい流れ

久々のあきらと近藤の絡み!
キュンとなるような場面も期待したんですが
恋雨らしい、あきらと近藤の絡みになりましたね。

大人の近藤があきらを諭すように話す展開。
ただ、あきらに向けてる言葉は自身にも響いてくる。

近藤にとってあきらの存在は、自分で気がつかないところを
気が付かせてくれる特別な存在なのかもしれません。

近藤が書いている小説の内容が気になりますね。
いったいどんなストーリーなんでしょうか。

年の差カップルの恋のような内容では無いと思いますが
これもいずれは明らかになってくるんでしょうね。

まとめ

あきらは目標に向けて動き出せない自分をもどかしく感じている。

  • はるかは好きなことにまっすぐ打ち込んでいる
  • ユイは美容師の目標にイキイキと向かっている
  • あきらは巣立ちができないのではと不安になる
  • 近藤は後悔してはいけないと諭す
  • 自分もこれ以上後悔したくないとペンを持つ近藤

近藤がペンを持つシーンが描かれたことで
改めて近藤が執筆に向かって行ってる事が確信できましたね。

と言うことで、あきらは陸上復帰、
近藤は執筆から何か賞を取って文壇デビュー。

と言う伏線になってきたように感じます。

まあ、あとは二人の関係がどうなるか。
二人の周りの恋がどう落ち着いてくるのかなど、サブストーリーをうまいこと閉じつつ
ラストに向かって行くのかなぁ、とか考えちゃいました。

あきらと近藤が結ばれるような結末は無いな。
そう確信しました。

【祝】恋雨アニメ化詳細情報!
次回68話は33号!
7月17日(月)発売ですね!

→ 次回、恋雨68話

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