古本市に出掛けたあきらと近藤だったが
近藤が本への異常なまでの執着心が出てしまい
一緒に行ったあきらのことをすっかり忘れてしまった。
まずかった、そんな所がやっぱりダメだよな~
って思い反省する近藤だったが、
あきらの反応は意外なものだった。
そして更に、あきらの一言で近藤の気持ちが
一気に動き出す・・・?
さて、これから先はネタバレ満載となっていますので
まだ本編を読んでない方は先に本を読んでみてください。
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恋は雨上がりのように39話あらすじ・ネタバレ
古本市であきらに投げかけられた言葉、
『別にいいと思います』
『そういうものって、誰でもあると思うから』
山猫軒でラーメンを待ちながら、近藤はそのことを思い出していた。
外は雨が降っている。
ラーメンが届くとおばちゃんが店内のテレビをつけた。
お昼のバラエティ番組に九条ちひろが出演している。
近藤は思わずラーメンを吹き出してしまう。
- 九条さんにとって小説とはズバリ何ですか?
- 司会者の問いに、ちひろは難しい質問だと言いながら
「僕は小説とともに歩んできました」
「楽しい時もつらい時もずっと小説を書いてきました」
「僕にとって小説は、恋人のようなものです」
「それはきっと、この先も変わりはしません」
- ちひろの言葉を聞き、何かを感じる近藤
- ラーメンを食べ終わり雨の中、自宅に帰る
- そして”小説は恋人”と言うちひろの言葉を思い返す
『かつては俺もそうだった』
『四六時中、小説のことを考えて、書きまくっていたあの頃』
- 昔を懐かしみながら近藤は本棚の上の荷物を取ろうとする
- しかし、荷物が崩れ小さな箱の中身が出てしまう
- そこには勇斗の小学校の入学式の写真が
- そして、結婚指輪も落ちていた
『それがいつからか、俺の片想いになってしまった』
『それでも追って追って追いかけて、まわりの人間も傷つけて・・・』
『俺の文学への想いは、誰も救うことができないのか』
- 若かりしころの近藤が、今の近藤に向かって問いかける
- 雨が続いている
- ガーデンの事務所の前でタバコを吸う近藤
- 大きくため息をつきながら煙を下に向かってはく
- 少し悲しげな表情をする近藤
- 出勤してきたあきらがその表情に気づく
あきら:「店長。お疲れさまです」
近藤:「こないだはごめんね。俺一人夢中になって、橘さんのことほっぽっちゃって」
「申し訳ない・・・」
あきら:「私は、店長といられて楽しかったです」
- その言葉に唖然とする近藤
近藤:「こ・・・こんな俺でも・・・?」
- あきらは少し考え、視線を右にやり、そして下にやり答える
あきら:「そんな店長だからです」
「ああいうところ、もっと知りたいです」
- あきらはそう言うと事務所に入って行った
- ひとり残された近藤には、熱い思いがこみ上げてくる
『許されたい。なんて、おこがましいことは思ってはいけない』
『それは当然のこと』
『けれどずっと・・・誰かに言ってほしかった』
『それでもいい、と』
近藤:「ありがとう・・・」
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恋は雨上がりのように39話の考察・感想
それでは39話の考察と感想です。
今回は以下の3つについてお話ししてみたいと思います。
- 積極的になっていくあきら
- 近藤の過去
- 堕ちていく近藤
積極的になっていくあきら
店長のああいうところ、もっと知りたいです・・・
って、そんなふうに真剣に言われてみたい・・・
いや、いかんいかん。
妄想列車が走ってしまう(^^ゞ
あきらは積極的に行ってますね。
加瀬にアドバイスをもらって、俄然、力が湧いてきたっていうか
ほんと、どんどん突き進んでいると感じます。
そして、加えて言葉を少し選んでいるように思います。
近藤に対して話す時、視線をいろいろと動かしますよね。
あれは、きっとどう言ったらいいか考えてるんだと思うんです。
たぶん、いろいろと本を読んでるんじゃないかなぁ。
それであきらのボキャブラリーも増えてきてて
言葉を選ぶことが出来てるんじゃないかと。
あきらの成長ぶりがスゴいです!
近藤の過去
近藤には一体どんな過去があるんでしょうか。
『俺の文学への想いは誰も救えないのか』
『許されたい。でもそれはおこがましいこと』
こんなことを聞くと、いったい何をしでかしたんだって思いますよね。
九条ちひろとのインド旅行をドタキャンしたくらいでは済まない
なにかもっとスゴいこと・・・
別れた奥さんに対してだと思うんですが
勇斗の世話をしたり、携帯で話したりしているのに
許されたいって思っていると言うのは・・・?
他に誰かいるのか!?
ん~ちょっとわかりませんね。
謎です。
もうちょっと様子見かもです、このへんは。
堕ちていく近藤
誰かに言って欲しかった。
『それでもいい』と・・・
今の近藤店長には、あきらとの歳の差が28歳もあるなんて
頭の片隅にも無くなっているんじゃないでしょうかね。
このような気持ちになっているのは、
ほぼほぼ、恋しているようなものと言ってもいいのでは?
あきらがどんな娘なんてのは、もう二の次で
ありのままの自分を受け入れてくれる存在であることが
近藤の救いになるわけです。
もちろん、あきらには何の問題もありませんよ(^^ゞ
いやぁ、ついに近藤の気持ちが揺さぶられましたね。
この展開からすると、次40話はまた大きな展開がありそうです。
まさか・・・もしかしてついに二人は・・・
って、そりゃ考えすぎでっせ、アニキぃ。
何かこう、個人的な出来事とかあるんじゃないかな。
誕生日とかね。
えっ!?
あぁ、そう言えばあきらと近藤の誕生日って?
気が付かなかったけど、まだ来てないよね?
いつ何だろう?
こういう恋愛叙情系漫画なんで、そう言うパーソナルな記念日ってのは
重要なポイントな訳で・・・
物語自体は夏前、梅雨の終わり頃くらいから始まってて
今は秋、おそらく9月くらいでしょ。
って、まだ4ヶ月くらいしか経ってないのか・・・
まあ、あきらと近藤店長が初めて出会ったのは
もう少し前、春先くらいなんだけど、それでもまだ秋・・・
一年も経ってなかったのかΣ(゚Д゚)!
なら、これから二人の誕生日が来てもおかしくないね!
もしかして誕生日が同じだとか!
偶然の一致に運命的な物を感じてしまったり、とか。
・・・まあ、僕が想像できるようなことには
きっとならないと思いますけどね(^^ゞ
いや、まあそれにしても次回が楽しみ!
次回40話は5月9日(月)発売だそうです。
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