加瀬との嫌なデートをなんとか切り抜けたあきら。
ついに待ちに待った近藤とのデートの日がやってきた。
加瀬の時とは違って、綺麗なワンピースでオシャレしてくるあきら。
いつもの雰囲気と違うあきらに戸惑う近藤。
ただ、自分が今抱えている悩みを再認識することに。
そして別れ際にあきらが思い切った行動に!
さて、これから先はネタバレ満載となっていますので
まだ本編を読んでない方は先に本を読んでみてください。
恋は雨上がりのように14話あらすじ・ネタバレ
7月27日。
近藤とあきらのデートの日。
待ち合わせは横浜駅。
待ち合わせ場所は間違ってないか、
タバコが吸いたいが喫煙所はどこだ、などと
近藤が考えながら立っていると・・・
- 「店長っ!」あきらがやってきた
- 「遅くなってすみません・・・」
- ノースリーブのワンピースを着たあきらを見た近藤は
- いつもと雰囲気が違うことにハッとする
- 髪型が違うから?あきらは一瞬そう感じる
- 映画なんだけどいい?と言われついていくと・・・
- 加瀬と一緒に観た『アイ ワズア ヒーロー』だった
- あきらは同じ映画だったことが少し残念に思う
- しかし映画を一緒に観ていると思うと嬉しくて紅潮する
- あきらはスクリーンではなく近藤の横顔をみていた
- 勇斗と一緒だと、こういう映画みれないから
- 橘さん、どうだった?と突然聞かれたあきらは
- 何度観ても面白い映画だと思います!と答えてしまう
- それなら良かった・・・と言いつつもハズしたかと感じる近藤
- 帰ろうかと言うと、あきらが喉が渇いたと言い出す
- 二人で喫茶店に入る
- 『cafe Flower』
- 加瀬と来た店。しかもあの時と同じ席
- あきらはオレンジアイスティーを注文する
- 近藤はメニューの字が小さくてなかなか見えない
- なんとか読んでキリマンジャロコーヒー、ホットを注文する
- 最近、老眼がひどくってと言いながら
- おもむろにおしぼりで顔を拭き始める近藤
- あきらの視線に気付き、オッサンくさくてごめんねと謝る
- 注文の品が運ばれてくるとあきらが話しかける
「店長、いくつですか?」
「え・・・45・・・だけど・・・」
- あきらは少し驚いた表情をした
- そしておもむろに角砂糖をコーヒーに入れ始めた
- あきらは砂糖の数を聞いたのだった
- ブラックコーヒーが好きな近藤は目を飛び出しながら驚く
- 「すみません」とあきらが言う
- 「いいよいいよ」と近藤は言いながら
- 初めてのデートの事を思い出していた
- カッコつけてブラックコーヒーを注文したが
- 苦くて全く飲めなかった
- 彼女がトイレに行ったすきに、しこたま砂糖を入れた
- そのコーヒーは甘くて苦い青春の味がした
- 少し嬉しそうな近藤の表情をみて
- あきらも嬉しくなり、頬を赤くする
- そうこうしていると周りの客の声が聞こえてきた
- あの二人、親子かな?それともエンコーなんじゃない?
- その声を聞いて近藤はいきなり席を立つ
- どうしたのかわからないあきら
- そろそろ出ようと言って近藤は店を出る
- 帰り道の方に向かっている事を気にするあきら
- 突然近藤の携帯が鳴る
- ガーデンからの電話だった
- 店に戻らなくてはならないとあきらに告げようと振り返る
- 風に黒髪とワンピースの裾をなびかせるあきらが立っている
『しきりに胸が締め付けられるのは
その若さと純粋さ』
『そして若くはない自分へのいたたまれなさ』
『周りの目だけが理由なんかじゃない』
『何より俺が、』
『傷つきたくないんだ』
- 桜木町駅の改札の前で二人は別れた
- 「じゃあ、またガーデンで」
- 「今日は、ありがとうございました」
- こんなオッサンとだから、つまらなかったかな
- 甘くて苦い青春は終わって、苦みだけが残ったのだ・・・
- そんなふうに考えながらSuicaで改札を抜けようとしたとき
- あきらが駆け寄ってきて
- 近藤の左頬にキスをした
- 近藤は何も反応せずに帰っていく
- あきらは近藤の背中を見つめている
- 少しその場で立ちすくむあきら
- 暫くして歩き出した
- 家に帰ると母親が映画のパンフレットを持ってあきらに話しかける
- 「あんた何?同じ映画観に行ったの?」
- 風呂あがりのあきらはその様子に驚く
- 「今日のパンフ、どっち!?」
- 「何で一緒にしちゃうの!」
- 母はどっちでも同じでしょと言う
- ちがうもんっ!とあきらが言う
- 「君と店長はうまくいかない。絶対に」
- 加瀬の言葉を思い出し、もう一度あきらが言った
「・・・ちがうもん。」
恋は雨上がりのように14話の考察・感想
それでは14話の考察と感想です。
今回は以下の3つについてお話ししてみたいと思います。
- 近藤の気持ちに共感
- 可愛らしいあきらの様子
- 反応しない近藤に感じる真摯な対応
近藤の気持ちに共感
自分が傷つきたくない。
近藤の本当の気持ちを知る事が出来ましたね。
何だかとっても共感してしまった訳で・・・
45歳にしてバツイチで子供も居て、仕事はファミレスの雇われ店長。
奥さんとの離婚理由が何だったかはわかりませんが
勇斗が近くにいて会いにこれると言うことは、ドロドロした離婚では
なかったと想像できます。
それだけに近藤が負った傷が実は大きかったのでは?
なんて思ったりします。
それに恋をすると言うことは、ものすごくエネルギーを使う訳で
まだ若い頃なら、当然パワフルに行けるだろう気持ちや体も
もう思うように動かない訳で。
いいことばかりでは無い。
先も見えない。終わりが来た時傷つくのはもう辛すぎる。
何より自分が傷つきたくないと言う気持ちが
痛いほどわかってしまったので、それだけにあきらの透き通るような
ワンピース姿が自分の心にも突き刺さってしまいました。
どうする近藤。
でも、どうなろうと、どうしようと
彼を応援したくなったのは言うまでもありません。
可愛らしいあきらの様子
砂糖を45個入れそうになってしまうと言う
何となく昭和な感じもする展開に加えて
近藤の目が飛び出していると言う絵。
眉月さん、こんな古典的な展開も書くのか・・・
と思ってしまったんだけど、それがあきらのキャラクターだから
何となく許せて、自然に面白く感じてしまう。
あきらの純粋な可愛らしさってのが
随所で見え隠れしてくるので、もう正直抱きしめたくなるくらい
自分的には我慢の限界をあっという間に越えてしまってましたね。
映画のパンフがどっちかわからなくなって
なんてことをしてくれるんだと怒るあきらも
あきららしく、とてもかわいらしく感じます。
初めてのデートで、とても楽しく嬉しかった気持ちを
なんとか近藤に伝えたくて、思い切ってキスをしました。
かなり勇気のいる行動だったと思いますが
それだけ近藤への思いが強く、気持ちを抑えられなかったんでしょう。
言い換えれば、この行動力が若さなのかもしれません。
反応しない近藤に感じる真摯な対応
あきらにキスをされた近藤は、何も反応せずに
改札を抜けて行きました。
冷たい感じに受け止められたかもしれませんね。
あきらも少し呆然と立ちすくんでました。
だけど近藤としては、あそこで反応出来なかったんでしょうね。
自分の気持ちがまだ何も整理がついていない状況では
あきらの行動に対して返すことができない。
これはとても真摯な対応だったと感じました。
真剣にあきらの気持ちを受け止めていることの裏返しだと。
二人の関係は、今回で一歩も二歩も前進しましたが
超えなくてはならない課題がハッキリしてきたように感じられました。
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