あきらの告白は、もしかしてドッキリなんじゃ?
そう考えていた近藤だが、どうやらあきらの思いは
本気なんだと理解し始める。
ただ、自分の思いをきちんと整理できていない。
正確に伝える事が出来るだろうか。
そもそも自分には全く自信など無いし・・・
さて、これから先はネタバレ満載となっていますので
まだ本編を読んでない方は先に本を読んでみてください。
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恋は雨上がりのように10話あらすじ・ネタバレ
雨は依然と降り続いている。
近藤はあきらを近くの駅まで車で送ることになった。
軽自動車に二人で乗っていると、おもむろに近藤が口を開く
- さっきの話の続きだけど・・・
- 返事をすることはできないと近藤が告げる
- どうしてですか!とあきらが詰め寄る
- それくらいは分かるでしょ?と近藤が言う
- わかりませんとあきらが答える
- 自分は45歳のおっさんだから周りがどう思うか・・・
- 周りの人がどう思うかなんて関係ありません
- いやいや、親子ほど違う・・・
- でも、親子じゃない!
- 援助交際かと思われる・・・
- 援助交際なんかじゃない!
- 平行線をたどる会話にやきもきしたあきらが大声で叫ぶ
『あたし、店長のこと好きなんです!!』
- 突然の大きな声にハンドル操作を誤る近藤
- 危うく事故りそうになる
- 落ち着こうと思いドリンクホルダーの缶コーヒーを口にするが
- あまりの不味さに吹き出す
- いったい、いつ置き忘れたものだと
- 大声で好きだと言ったあきらは少し恥ずかしそうにして
- 助手席で拳を握っている
『ちょ、ちょっと外の空気吸いに出ようか!』
- 中原公園に立ち寄る二人
- 少し雨は小降りになるも、まだちょっと降っている
- 二人とも傘を持っていない
- あきらが突然走り出す
- 大きな木の下に行きここなら濡れないと言う
- 近藤は促されて木の下に行く
- あきらが小走りしたのを少し心配する
- 木の下で二人とも立っているが無言の状態が続く
- タバコを忘れたことを悔やむ近藤
- 仕方ないので切り出した
『俺なんかのどこがいいの?』
『人を好きになるのに理由なんていりますか。』
『同年代の子を好きなら理由はいらないけど
俺と橘さんだと理由はいると思うよ・・・』
- そう言う近藤の様子を見たあきらは
- 出来る限りの声を振り絞って答える
『・・・きなんです。』
『店長のこと・・・』
『好きなんです・・・』
- 紅潮しながら訴えるようなあきらの表情に
- 近藤は若かった頃の様子がフラッシュバックする
『雨に濡れた緑のにおい』
『汗ではりつくYシャツの襟』
『自分の事を好きだと言う17歳の女の子』
『こんなのっていつぶりだろう』
- いつの間にか近藤は高校生に戻っていた
- あきらが近くの木でセミの抜け殻をみつけた
- ホントだ、と近寄ってみるとあきらが声をかける
- 店長!勇斗くん元気ですか?
- 近藤はふと我に返った
- あきらの持っていたセミの抜け殻を奪い取り
『45歳、夢も希望もなにもない。』
『僕はカラッポの中年だ・・・』
- そう言いながらセミの抜け殻を指でつぶした
- その様子を見ていたあきらの表情は
- 意外にも明るく、少しうれしそうな顔をしている
- あきらがどうしてそんな表情なのか理解できずにいると
『僕って言った。店長、いつも俺って言うのに、僕って言った』
- あきらはツボに入った様子で嬉しそうに笑っている
- 近藤は全然自分のことなどわかってないんだからと言い出す
- もし俺とデートなんかしたらきっと気持ち悪いと思うよ
- そう言いかけるやいなや、あきらが言い返す
『デートしてくれるんですかっ!』
『今、デートしてごらんよって言いましたよね?』
『言いましたよね!?』
- 自分の何気ない一言であきらの心が揺れているのがわかった
- こんな気持ちになるのはいつぶりだろうかと思い返す
- 二人とも紅潮し見つめ合う
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恋は雨上がりのように10話の考察・感想
それでは10話の考察と感想です。
今回は以下の3つについてお話ししてみたいと思います。
- 援助交際と思われる
- あきらの純粋な気持ち
- 好きな理由は?
援助交際と思われる
やはりこの歳の差なので、いくら好きだと言われても
周りから見たら援助交際だと感じられるでしょうね。
近藤はありきたりだけど、まともな見解をあきらに示します。
まあそりゃそうかなと。自分でも、まずはそう話すんじゃないかと思いますね。
17歳と45歳では親子と言っても全く問題ない年齢差。
誰が見ても恋愛関係では無いと感じるのが普通でしょう。
もしあなたが女子高生に告白されたら・・・
どうしますか?
まあ現実にはあり得ないでしょうが、その時の気持ちになって
妄想するのは自由です(^^ゞ
自分ならどのような行動に出るか、考えてみても面白そうですね。
あきらの純粋な気持ち
『人を好きになるのに理由なんていりますか!』
何とも純粋な気持ちを表した言葉ではないでしょうか。
そんな気持ちになったこと、もしかしたらあなたにだって
あるかもしれませんよね。
若さゆえ言うことのできるセリフなのかもしれません。
でも若いだけではなく、盲目になっているからこそ
出てしまう言葉とも言えるでしょう。
あきらは恋する乙女。
近藤に夢中で、他には何も見えてないってことが
このあきらの言葉からわかりますね。
好きな理由は?
でも。でも。
確かに理由は必要ないかもしれないけど
どうして近藤の事が好きになったのか?
雨宿りでたまたま入ったガーデンで
優しい言葉をかけてもらったから?
ケガをして陸上ができなくなって
夢中になるものを失ってしまったので
何でもいいから夢中になれるものが欲しかった?
何か理由があると思うんですね。
近藤のことを好きになった本当の理由が。
そして、それはもしかするとあきら自身も気がついてないこと?
あきらの父親が、まだ一切出てきませんよね。
恐らく近藤と同年代であろう、あきらの父親。
その存在が何かカギを握っているかも。
あきらの母親も、登場するも名前はわからないし。
橘家にまつわる沢山の謎が気になって仕方ありません。
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